第28話

青空
494
2018/07/07 22:17
倉持柊翔
がはっ…!ゴホッゴホッ…
俺は大量の水を吐き出した。
倉持柊翔
はぁ…はぁ……
仰向けになると、雲一つない青空が見える。
あれ?俺何をしてたっけ?
確かミッションで舞に落とされて…
周りを見ると、そこは河原だった。
俺は運良く河原に流れ着いたみたいだ。
倉持柊翔
舞は…?
フラフラと立ち上がり俺は崖が登れる場所を探しながら河原に沿って歩く。
昼ってことは日にちは変わった?
それとも俺が死の世界にいるだけか?
考えていると、低い場所を見つけたのでそれによじ登ると森の中。俺は森を突き進むと
運が良く村までスグに辿り着いた。
舞は…いないみたいだ。
集会場に向かう。
中に入ると見慣れないノートがあった。
倉持柊翔
何だこれ?
ペラペラと捲ると舞の文字。
DEATH GAMEの記録を簡潔に残したみたい。
最後の方はほぼほぼ謝罪文。しかし、最後のページに舞の文字では無いのがあった。
これは誰の字だ?
スグに分からなかったから早く村を離れることを優先にした俺は家に戻ると、旅行専用の大きなバックを手にすると、棚の服を積めて
他にも大事な物は入れた、スマホは家に置いてきてたみたいでまだ使える。
倉持柊翔
ありがとうございました…
村の入口で村に向かってお辞儀をする。
そして、俺は森に入り、コンクリートの壁を避けて村から立ち去った。
スマホを見ると、今日は8月26日。
さて、どうしよう。
金はあるだけ持ってきたけどこれでいつまで生活することが出来るか…
それに両親が暮らしている家も遠いし…
よし、いっそ孤児院に入ろう。
近くの孤児院に足を運ぶ。
それから、俺は孤児院に入って育った。
そして、中学は不登校。高校にも行かない。
しかし、DEATH GAMEの時になると俺は孤児院から出た。舞は何処かで生きている。
そう信じているから。
遅れたが舞は見つかった。
最後のDEATH GAMEを終わらせ元の生活に
戻ってきた。
















倉持柊翔
…これで俺の話は終わりだ。
全てを話した柊翔は疲れた目をしていた。
美竹友紀
軽く聞こえちゃうかもしれない
けど、大変だったんだね…
倉持柊翔
まぁな…
佐野悠哉
あとは舞ちゃんに話を聞きたい
ところだけど……
若槻翔馬
あそこ。
翔馬が指で示した先は外。
外では、舞ちゃんがファンと思われる人達に
囲まれてサインを書き続けていた。
外に出たのは柊翔が話しているのを聞こえないようにする為だと思う。
すると、携帯が鳴った。
佐野悠哉
ん?
09/13 16:11
To:神崎舞
title:ごめん!
ちょっと話に入れなくてごめんね!
ここじゃ話が出来なそうだから皆、泊まっていいから僕の家に来て!着替えでも持ってきてくれたら布団は出すよ。
家の場所はこれを見て
本文の下に地図のURLがついていた。
外を見ると申し訳なさそうに舞ちゃんが手を合わせている。
佐野悠哉
ここじゃ無理そうだから、家に
来てだって。
美竹友紀
忙しそうだもんね〜
俺は3人にメールを転送して解散となった。
〜夜〜
やって来たのはまさかの超高級マンション。
まさかここに住んでいるとは…
流石、全勝無敗の世界王者は凄いな…
セキリュティーを解除して部屋に行くと、
最上階についた。
インターホンを押すと、出てきたのは…
星野弥生
久しぶりです。
佐野悠哉
こんばんは、弥生ちゃんも有名
になったよね。
舞ちゃんは弥生ちゃんと一緒に住んでいる
らしく、弥生ちゃんは弥生ちゃんでかなりの有名人になっていた。
部屋に入るととても広いリビング。
ソファにはみんなが座っていた。
舞ちゃんはずっと台所にいる。
佐野悠哉
え、ご飯も頂いていいの?
星野弥生
大丈夫です、ジャンケンで作る
のは舞さんなので。
佐野悠哉
そっかw
ソファの方に行くと、見慣れない人がいた。
多分、俺達と同年代くらい?
一体、誰なんだろう…

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