響と美琴が出て行った。
暫くして、響達が戻ってくる。
その後、夜になり話し合った。
結果は鈴香達のお父さんに判断してもらう。
11時40分を過ぎた頃に家を出た。
年下は年上が家まで送るということになり、
俺は舞冬さんと一緒に歩いていた。
遊び疲れて既に寝てしまった優太は舞冬さんが背負っている。
11時55分頃に鈴香達の家に着く。
鈴香達のお母さん、咲良さんは優しい人。
だから、怒られないとは思うけど…
舞冬さんがノックをする。
鈴香達のお母さんも苦笑いを浮かべていた。
世間話をしていると…
ボンッ!という音が鳴る。その瞬間…
鈴香達のお母さんが辺りに飛び散った。
俺は慌てて鈴香の目を両手で塞ぐ。
舞冬さんが時計を見る。
針は長針、短針共に0を指していた。
辺りは真っ赤に染まり、俺達は爆破された時の血飛沫浴びていた。
肉、骨、内臓、眼球…辺り一面に飛び散っていて気分が悪くなった。
すると、鈴香達のお父さんがやってきた。
恐らく、鈴香達のお父さんから見ると目の前には真っ赤に染まった俺達、何故かある内臓や肉塊、骨だろう。
俺達が無言だったことから真実だと悟ったのだろう、その場に泣き崩れていた。
舞冬さんは静かにそういうと、片手で優太を背負い、片手で鈴香を抱き上げると中峯家と入っていった。
終わり戻ると、俺達はその場から去った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。