それから、どうにか誤魔化し俺達はリビングに戻った。
そこからはみんなでトランプをしたり、楽器を触ったり…舞達の家にはいろんな物がありそれも全部自分で買ったそうだ。
俺は携帯をポケットに入れたままトイレに
行く。手を洗っていると…
ピロンッ♪
トイレには落としたくない。リビングに戻ってからみよう。そう思ってリビングに行った時だった。
見えたのは、舞が電話を切るのと他のみんなが携帯を見たり、俯いている。
何だこの空気…
そう思いながらも、俺は携帯を開き確認する
09/14 00:00
To:GM
title:DEATH GAME
※これは地球上の全人類が対象です
※命令1まで続きます
※命令に背いた場合は全人類に罰を与えます
※命令に服従すれば我々が完全消滅となる
命令1:神崎舞は死ね
すると、いきなり舞が抱きついてくる。
スグに離れ、少し歩くと振り返った。
その表情は見たことない笑顔で、にこやかに微笑んでいる。目には薄ら涙。
そういい、いつも見る元気な笑顔になる。
そして、窓に向かって走り出した。
舞は部屋の窓を開けて、ベランダに出ると
立ち止まった。そして振り向く。
そして、舞はベランダから飛び降り、闇の中に消えていった。
しんと静まる部屋の中……
ピロンッ♪
そして、床に落ちていた俺の携帯が光った…
画面に表示されたのはたったの一文。
『服従確認』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!