第7話

携帯
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2018/05/19 21:01
翌日の朝…
凄い揺すられる感覚に目が覚める。
倉持柊翔
んだよ…
龍田斗真
おい!大変だ!!
俺は目を擦りながら体を起こした。
倉持柊翔
大変って…何が?
龍田斗真
今朝、鎌谷さんと仁坂さんが死
んでいたらしいんだ!!しかも
全員から血が抜かれた状態で!
倉持柊翔
………は?
龍田斗真
あと、みんなの携帯が無くなったって!
倉持柊翔
え、え?
斗真がどんどん情報を言っていくから、まだ寝起き俺の頭ははっきりと理解出来ていない
倉持柊翔
だって、携帯はここに……
枕元に手を伸ばすが携帯は無かった。
倉持柊翔
あれ、ない…
龍田斗真
俺のも無いんだ!
倉持柊翔
てか…舞は?昨日はいたよな?
龍田斗真
夜の間に出て行ったみたいで…
多分、森の中にいるよ。
倉持柊翔
また危ないことを…
龍田斗真
ちょっと、みんなに話を聞きに行こ!
倉持柊翔
ああ…
スグに着替えて俺は斗真と家を出て、響の家に向かった。
倉持柊翔
あの、響はいますか?
長谷川昌平
あぁ、響は湊の家に言ったぞ。
何かあのふざけたゲームの話を
するとか…
龍田斗真
ふざけたゲーム…
長谷川昌平
DEATH GAMEとか言ったか?
倉持柊翔
あ、昌平さん知ってます?何か
全身から血が抜かれた不思議な
死体が見つかったらしいです。
龍田斗真
そう!鎌谷さんと仁坂さんが無くなったらしいんです!
長谷川昌平
そ、そうか。なら僕も行ってきた方がよさそうだな。
そして、昌平さんは家から出て、仁坂さんの家の方に向かっていった。
龍田斗真
…湊の家に行くか。
倉持柊翔
だな。
少し走るとスグに湊の家に着く。
玄関のドアをノックする。
乙葉湊
は〜い……って、お前らか。
丁度いいところに来たな。
龍田斗真
携帯が無くなったから連絡も取れないから取り敢えず今の状況も知りたいし…
乙葉湊
まぁ、上がれよ。他のみんなも来てる。
倉持柊翔
うん…
玄関には大量の靴があった。
湊の部屋に行くと他の未成年者の姿がある。
中峯優太
あれ?
長谷川響
お、柊翔と斗真も来たか。
倉持柊翔
ん?
中峯優太
舞姉ちゃんは?
倉持柊翔
あ〜…多分、森で遊んでる。
優太の質問に苦笑い混じりに返す。
中峯優太
そっか〜
倉持柊翔
ところでみんなの携帯が無い
って本当?
長谷川響
それなら、俺が朝カードと一緒に見つけた。
机の上に置いたのは、小さな麻袋。
乙葉湊
ん?見つけたんだ。
長谷川響
まぁね…けど…
その麻袋をひっくり返す。
すると、画面の割れた携帯が出て来た。
日下美琴
え〜…壊れてるじゃん…
赤井夏稀
連絡手段が絶たれちゃったね…
長谷川響
それが…1つたりないんだ。
倉持柊翔
それって携帯が?
長谷川響
そう。
響が携帯を1個1個出していくのを俺達は
数えていった。
乙葉湊
本当だ…
赤井夏稀
亡くなった3人の携帯が無いとこの村は29人になる筈…
中峯鈴香
けど、28個しかないよ?
赤井夏稀
だよね…
長谷川響
だから、誰かが俺がこの麻袋を見つける前に自分の携帯を持っていったか元から盗まれていないか…
携帯を見ていると妙な違和感を抱いた。
何かたりない…
…誰かよく知ってる人のが無い……
倉持柊翔
なぁ、斗真。
龍田斗真
ん?
倉持柊翔
誰のが無いか分かるか?
龍田斗真
いや、分からない。けど…
倉持柊翔
けど?
龍田斗真
何かたりない気がする…
倉持柊翔
だよな…
すると、1個1個携帯を見ていた舞冬さんが口を開いた。
神崎舞冬
…舞の携帯が無い。
倉持柊翔
あ!
確かに言われてみれば、昨日舞が持っていた
黒い携帯が無くなっていた。
長谷川響
ということは、舞が先に麻袋に触った可能性があると…
乙葉湊
へぇ…
日下美琴
ふ〜ん…
響の言葉に湊と美琴の目が鋭く光ったような気がした。
赤井夏稀
で、でも、12歳だし目に入ったから自分の携帯だけ持っていったのかもしれないよ!
少し疑われたのをフォローする夏稀さん。
神崎舞冬
そういえば、鈴香ちゃん。
中峯鈴香
なぁに?
神崎舞冬
昨日、ジャンケンしたりした?
中峯鈴香
優太と寝る前にしたよ!
中峯優太
そうそう!僕が勝ったんだよ!
神崎舞冬
そっかそっか…
倉持柊翔
………。
ミッションに望んで鈴香が負けたから2人が
罰を受けたってことか…
神崎舞冬
それより、次のミッションってなんだっけ?
長谷川響
あ、これ。
そういって、カードを机の上に置いた。
みんながそれを覗く。
8月18日

被害者→3人
鎌谷邦忠、仁坂亜子
残り→29人

〜ミッション〜
中峯海斗は村人を1人殺せ。
失敗の場合は中峯咲良に爆破の罰を与える。

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