第12話

結局…
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2018/06/09 09:38
優太の指は折られたが、結局は指を折ったということには変わりなく、あとは0時だけとなった。
舞は特に大きな怪我では無く、突然の衝撃で脳震盪を起こした。と診断が降り、そのまま舞は血が出た頭に包帯を巻かれ、家へと運ばれて行った。
警察は各家に警備をつけ、何か問題があったらいつでも言ってください。って。
何か問題があってから、報告したって遅いと思うんだけどなぁ…
〜19:21〜
軽い怪我と言っても心配だったので、斗真と二人でお邪魔させてもらおうと思い舞の家へ向かった。
倉持柊翔
こんばんは〜
ノックをして、少し待つと舞冬さんが来た。
神崎舞冬
は〜い…あ、柊翔君と斗真君かどうしたの?
龍田斗真
軽い怪我とか言ってたんだけどやっぱり心配かな〜って。
倉持柊翔
だから、様子を見に。
神崎舞冬
ちゃんと恵美子さんに、言ってから来たかな?
倉持柊翔
言ったよ。
神崎舞冬
なら、どうぞ。
そう言うとスグに俺達をあげてくれた。
神崎舞冬
舞の部屋は〜…って分かるね。
多分まだ寝てると思うからあまり騒がないようにしてよ?
龍田斗真
はーい!
俺達は2階に行き、舞の部屋へ入る。
舞の部屋は常に綺麗で物も全てきちんとした場所に置かれている。女の子っぽい部屋ではないけど…
龍田斗真
おぉ、寝てる寝てる…
倉持柊翔
あまり騒ぐなよ…
部屋の半分に布団が敷かれ、そこで寝ている舞の寝息が聞こえる。
陸上競技のトロフィーやメダルが置かれて、その中には俺達のクラスの運動会の集合写真と四日前に撮った写真も飾られていた。
倉持柊翔
相変わらず凄い記録だな…
龍田斗真
舞が負けたのを見たことない…
倉持柊翔
けど、もしかしたらもっと都会の方に行ったら足の速い人がいるかも…
龍田斗真
まぁ、俺達はいつでも応援しようぜ!
倉持柊翔
お、おう…
神崎舞
ん……
今の斗真の大声で起きたのか舞が薄らと目を開き俺達の方を見てる。
龍田斗真
お、おはよ。
倉持柊翔
斗真が大声出したから…
神崎舞
……おはよ〜…
まだ眠いようで枕に顔を伏せている。
龍田斗真
あ、俺は舞冬さんに舞が起きたことを言ってくる。
倉持柊翔
分かった。
斗真が立ち上がり部屋を出て行く。
倉持柊翔
あ……
ふと部屋を見回したら、舞の携帯が置いてあるのが見えた。けど、携帯の場所は…枕元。
どうやって取ろうか…
そっと手を伸ばし静かに掴み手を戻す。
まだ寝惚け状態だったみたいだから、意外と簡単に取ることが出来た。
前に盗み見したパスワードを入れる。
さて、舞だけ無かった理由を探すとするか…

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