jimin side
僕は、毎日仕事に明け暮れていた。
かなりキツイ仕事で、毎日疲れて疲れて、倒れる日もあった。
ある日、突然生きている意味が分からなくなって、死のうとした。
いつも仕事に行く道を通って、わざと会社の近くのビルから飛び降りてやろうと思い、歩いてた。
その時だ、あなたに会ったのは。
背筋をピンと伸ばして、ヒールの音を鳴らして、僕とは真逆の完璧人間って感じだった。
僕は、思わず見惚れてた。
なぜか身体が自然とあなたの方に行って、
家までついていってた。
僕が死のうとしたタイミングで、あなたに会ったから、運命だと思った。
僕とあなたは、結ばれる運命なんだ……。
それから僕は、あなたに気づいてもらうために色々なことをした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。