第106話

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2021/03/07 00:15
あの日…………僕があなたの男に刺された日












脇腹に刺さったナイフを抜いて、家から出ていった二人を追おうとした。












すでに二人の姿は消えていた。














何もかも、奪われた気分だった。














それからも、あなたを探し続けた。












が、探そうとするたびに邪魔が入った。












きっと、パクジミンの差し金だろう。














そんなある日…………















街を歩く、あなたにそっくりな女を見つけた。
















運命だと思った。












いざ誘拐して…名前も聞きだしたら、同姓同名…………二人目の“あなた”。
















こんな運命的なこと、あるのか??













僕は、2度と手放さないと誓った。










僕の、愛しい人を。

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