俺は生まれてからずっとここにいた、
この、何も無い、無音で、どこか寂しいような、密室、
窓はあるけどすごい高い位置にあるし、開いてるとこを見たことなんてありゃしない
鎖で繋がれているから何も出来ないし、、、、、
<莉犬、ご飯よ
なんだろう、、、、どこか懐かしくて落ち着く声だ
バタン
ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
<あ、あなた、出張は?
<中止になった
<そうなの、、あ、莉犬にご飯あげといたわよ
<そうか
バチンッッッ!!!!
バタン
俺は窓の方を見て思った
もちろんそんなこと出来るはずがない、部屋は密室でお母さんはずっと家にいるっぽいし、
そんなことを考えながら眠りにつくのだった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。