『大き…な…ね』
『あぁ…そ…だ…』
誰…⁇
『自…んの…すめ…よ』
『愛…てる…か…』
分からない。
『め…ん』
『ご…んな』
待って。
『ごめ…』
『…めん…』
待って‼︎
『ごめんね…/な…』
ピピピ…ピピ
あれは誰だ⁇
分からない。声も顔も靄がかかっていた。
ただどこか懐かしくて暖かった。
最後だけ明確な謝罪に何度も苦しんだ。
もう見ないと誓ったはずの夢。
忘れていたと思っていた優しい声。
ピピピ…ピピ…
額の汗を拭いながら気だるい身体を起こす。
悪態をつきつつベットから降りる。
顔を洗い髪をとかす。
着替えてスマホを充電機から外す。
とか言いつつも他にもスケジュールを確認する。
モーニングルーティンを着々とこなしていく。
今日もまた変わらない1日が始まる。
自分以外誰もいない部屋にそう言って部屋を出た。
【作者から】
今回のお話はここで切らせていただきます。
果たして何事もなく1日を終えることができるのか…⁇
お話は変わりますが沢山の♡と☆本当にありがとうございます‼︎
おかげで嬉し過ぎて爆ぜそうです…
これからもよろしくお願いします‼︎
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。