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第33話

外伝2:あの子
七時頃。
商店街を見渡すが何もない。
騙された…………。
帰ろうと、学校に行こうと足を向けたとき。
悲鳴が聞こえた。





「ヴィランが出たぞ!!」
「ヒーロー!ヒーローはいるか!!」
「子供が捕まってる!早くしねぇと殺されちまう!」
you
you
!?
目を向ける。そこには巨大な体躯の異型のヴィランに掴まれ、苦しげに呻く少女の姿。
you
you
(菜々伏ロロが
 言ってたことはこのこと?!)
体が自然と動く。
一直線に少女のもとへ。
you
you
(あの子の言いなりになるの?
 でも今は……………助けなきゃ!)
それが、私の罪の償い方。
もとからのヒーローの憧れもある。けど、
両親を殺してしまった罪。
後悔が拭いきれず、助けることでしか償えない。
you
you
(腐敗臭の濃度は……………100%!
 確実に仕留める!)
少女を握り潰すの手のみを避け、確実に消滅させる。
ヴィラン「ヒーローか!?…………なんだ、
     餓鬼じゃねぇか。お前も殺してやるよ!」
you
you
お前こそ、死ね
ヴィラン「は?」
間抜けな声を上げ、あっけなく死ぬ。
開放された少女を受け止め、笑顔でいう。
you
you
大丈夫?
目良穂香
目良穂香
ありがとう、お姉ちゃん!
you
you
………………うん、どういたしまして
ヴィランと言ったって、私は人を殺したのだ。
私の個性は不安定で、壊すことができない。
壊しても直すことはできないのだ。
目良穂香
目良穂香
お姉ちゃんはひーろーしぼーなの?
you
you
……わかんないの
今ね、迷ってるの
なんでこんなこと話すんだろ。
目良穂香
目良穂香
お姉ちゃんはヒーローになってよ!
ほのかのこと守ってくれたの!
パパに頼んで
ひーろーめんきょ?っていうの
とってまた、ほのかのこと助けてよぉ!
you
you
ヒーロー免許?
目良穂香
目良穂香
うん!パパはね
お偉いさんなんだって!
you
you
(あの子………このことが目的?)
目良穂香
目良穂香
パパはね、ほのかのお願い聞いてくれるの!
だからね、お姉ちゃんには
ヒーローになってほしいの!
……………だめ、かな?
you
you
………………うん
お願いしていいかな、ほのかちゃん
目良穂香
目良穂香
いいの!
you
you
うん…………その変わりパパにね
これ渡してほしいの
目良穂香
目良穂香
?うん!
結局、私は何かにすがりたいだけなんだと思う。
ヒーローになって、それがほのかちゃんの願いなら叶えてあげたい。
けど……
you
you
情けないな………
菜々伏ロロ
菜々伏ロロ
やあ、お見事だね
あなたちゃん♪
you
you
…………いたんだね
菜々伏ロロ
菜々伏ロロ
辛辣だね
私がここに来るように進言したのさ
いいことはあったかい?
you
you
まあ………そうかもね
菜々伏ロロ
菜々伏ロロ
まあ、上手くやりたまえよ
you
you
………どうなるの?
どこまで見ているの
菜々伏ロロ
菜々伏ロロ
さあね。私は知らないさ 
まあ、なるようになるだけさ
菜々伏ロロは悪戯に、無邪気に笑った。