失態だ。
間違えた。見落とした。気づかなかった。
今、走っている。追いかけている。
ヴィランを。
いつの間にか、かっちゃんが居なくなってた。
それと常闇くんも。
数分前
そう、油断するはずもないのだ。
かっちゃん、常闇くんも音もなく、消えていた。
それは
そういうヴィランの手には2つのビー玉がある。
そして今に至る。
いきなりにも関わらず、即断即決、
ようやく意図がわかった。
デクくん、焦凍、障子くん。三人を無重力にし梅雨ちゃんの舌で飛ばしてもらう。
たしかにこの差を詰めるのには申し分ない一手だが‥‥‥
お茶子ちゃんがデクくんの、腕を見て言う。
荒々しく声を上げるデクくん。
少しびっくりした。
そして作戦は実行される。
ここからでは届くが、腐敗臭濃度40%くらいのものしか出せない。
私は、右手の小指につけたリングを見る。
リングが光る。
足で思いっきり地面をける。
そして、
空を飛んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。