side:雪田
家へかえって封筒を開けると
中には手紙が入っていた。
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あなたへ。
この手紙を読んでるということは、僕はこの世にいません。
ごめんなぁ。あなた。1人にしてしもて。
俺だって出来るなら一生あなたの横にいたかった。
1人になんてしたくなかった。
でも弱い俺は病気に負けてしもたわぁ。
これからもずっと二人で行くと約束した花火大
会。
約束守れなくてごめんね。
俺は空からあなたを見守っているね。
あなたと出会って、見える世界が変わったんや。
どれだけくだらないことでもあなたと一緒なら楽しくて、
どれだけしんどいことでもあなたと一緒なら苦しくなかった。
それほど俺にとってあなたは大切な存在でした。
あなたの中で俺はどれだけ大切やったかなぁ。
もしも、俺が居なくなって、
自殺しようとしているならば絶対にやめてください。
あなたが生きてる限り、俺はあなたの心の中にいます。
だから、僕の分も精一杯生きてね。
今日は花火大会ということで、
僕はお空の特等席から見ることにします、笑
あなたも特等席から見るんやで??
これで一緒に見れる。笑
本当に本当にあなたのことが大好き。
愛してます。
あなたの幸せが俺の幸せです。
あなた幸せになってね。
愛してるよ。
西畑大吾
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雪田『大吾。。。。泣』
雪田『グスッ。。私も愛してるよ。』
雪田『あれ??なんか入ってる。』
封筒に手紙とともに入れられていたのは
” ミサンガ ” だった。
小さい紙が巻き付けられていた。
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これを俺やと思って、大切にしてください。
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やから大吾ミサンガしてなかったんや。。泣
ねぇ。大吾。
1つ願いが叶うならば、あなたに会いたいな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。