side:雪田
花火が終わると大吾が真剣な目で話し始めた。
西畑「あなたは、幸せになるんやで。」
雪田『私は大吾とおるだけでしあわせやで?』
西畑「俺もあなたとおれて幸せや。」
雪田『大吾どうしたん??今日おかしいで?』
西畑「なんもおかしないよ、笑」
西畑「これあげる。」
雪田『え??』
大吾から貰ったのは胡蝶蘭だった。
西畑「胡蝶蘭の花言葉何やと思う??」
雪田『なにやろかー??』
西畑「家帰って調べてな、笑」
雪田『うんっ!』
西畑「ほんまにあなたのおかげで幸せや。」
雪田『私もやで。また花火大会来ような。』
西畑「そうやなぁ。」
大吾が1粒の涙を流した。
私にはなんで泣いてるかなんてわからなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!