" あなた!! "
私の大好きな声と容姿がどんどん近くなってくる。
その声にまた泣き出しそうになる
嬉しかった……… 善逸に 逢いたかった なんて言われたから
でも私は………
そう言うと、、戸惑うように私の身体からそっと離れる
やっぱり……善逸にとって私はただの友達で
幼馴染なんだ……。
それ以上でも以下でもない……
私はそれだけを言い残して走り去った。
あぁ…最低だ……私。
嬉しくて嬉しくて……息が詰まるくらい、涙が出るくらい嬉しかったのに……
あの時だって……抱きしめたかったのに……
………善逸に触れるのが怖くなってしまったのだ
もう……善逸に合わせる顔がないや……
……こんな幼馴染み、嫌だよね……
今までありがとう…善逸…………
そして………… さようなら……
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!