第38話

喧嘩❤→守る
3,727
2019/04/28 11:12
【こいよ】

「え!?やっ!やめてっ」

汚い...汚い...汚い.........

大吾くん助けてっ



3時間前、バイトが終わって歩いて帰ってた

今日は友達とあがる時間が違かったから

1人で。.....でも、この「1人で。」が間違いだった

黒いおっきい車が走ってきて

(この車、こんな時間にどこ行くんだろ)

そんな事しか考えてなかった

だってバイトが終わったのは24時を回った時

私の横で車が止まって男の人が出てきた

(やばいっ)って思って逃げるように走ってももう遅い

男の人の体力と力には叶わない

めちゃめちゃ抵抗したけど

すんなり車に入れられて

冷静に...冷静に...

そう思ったけど、私は大吾くんにたった3文字

【助けて】

って送っただけだった

その後すぐ携帯も奪われたし

そして今、睡眠から目を覚ましたところ

気づいたら、眠ってた。睡眠薬、かな

目隠し、手錠、足も縛れて


なんだろう、多分、下着姿 なのかな

(ピトッ) 何かが私に触れた

生温くてゴツゴツしてて、手なんだろうな

触るな。触るな。触るな。、、、

でも、声を出したら終わりだと思って...

起きてないふり。

相変わらず、サワサワと私のウエスト周りを触ってる

大吾くんにも触れられたことないのに.....

これ以上 何もされないことを、願うしかない

初めてがこいつなんて...絶対いや.....

大吾くん...助けて...助けてよ...

【♪愛しちゃって愛しちゃって愛しちゃって...】

メール音だ。大吾くん.......

ねぇ、大吾くん...助けて

【彼氏さんだぁ。】

!!大吾くん!助けて.....

【な ん や ね ん 急 に 、笑 だって】

.....やっぱ、急に助けてなんて言われても

信じないよね...

【起きてるのわかってるよ?なんとか言えよ】

っっ!!!あぁ、終わりだ

起きてるのが気づかれたら

もう終わり。

最初からこの人は

やる事やって殺そうとしてたのだろう。

だって、顔隠してないし。

殺さない人は顔隠すだろうし

「.........て、」

【あ?】

「はな...して.....」

【笑笑 離すわけないでしょ?(カシャ)】

「なにっ!!?」

【あーあ。こんなの彼氏に見られたら、最悪だね。】

「やめてっ!」

【うるせーよ。それ以上反抗したら、これ送るよ。】

「やめて!やだやだやだ!!やめてよっ!!」



なんでこんなに反抗するかって?

犯人に、大吾くんに画像を送らせるため。

「助けて」がほんとだということを

大吾くんにわかって欲しい。


【送信。(スッ)】

「どう...して.....泣」

我ながら、演技が上手いと思う。

今の音は確実に、送った音。


うその涙をあいつの手で拭き取られて

汚い。触るな。けがれてしまう.....

大吾くん...。





『おいっ!!』

!!!

大吾くんの声

【誰だお前!なんでここが!】

『ふざけんなよっ(ボコ)』

【ってぇなこの野郎!】

しばらくの間、殴り合いが続いて

「めて...やめて...やめて...やめて!!!」

【あ?うるせぇよ。お前に入れてやろうか?】

『ざけんなよっ!』

大吾くんの懇親の1発が入ったみたいで

あいつはその場に倒れ込む

そしてその間に大吾くんが手と足を離してくれて

大吾くんのコートを着せられて外に出た

車内ではなんにも話さず無言でただひたすら
大吾くんの家に向かってた

家に着いて、

玄関に入って、

ドアを閉めた瞬間

私の体が、暖かいものに包まれた

大吾くんの体に。

「ごめん...ごめんなさい...」

『ごめん...ごめん...ごめん...』

2人でひたすら『「ごめん」』って言いながら

2人でひたすら泣いて泣いて泣きまくった


怖くなったらごめんな。ちゃんと怖いって言ってな。

そうして始まった

大吾くんと私の

初めて。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これは喧嘩か??笑

まぁそこは許して欲しいです🙏💦




Aぇ! は... の『ご あ い さ つ』

是非見てくださいお願いしますっ!

プリ小説オーディオドラマ