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第1話

俺の気持ち…
1,191
2018/09/27 14:07
薮side

“あー!!!大ちゃんのバカァ!!!”

“ちねぇん♡”

“うるせぇ!メスゴリラ!笑”

“雄也?これさ??”

“光くん♪光くん♪この間の料理さ!!”

“伊野尾ちゃん今日の目覚ましのいのピクさ〜”

“裕翔っ!その写真俺にも送って♪”

楽屋の中で、色んなメンバーとご機嫌に会話をしている我らがエースの涼介。

大ちゃんとは相変わらず他愛もない喧嘩をしてるし
侑李には甘々だし
圭人にはいつものいじりを飛ばして
髙木には何かの相談事
光には何やら料理の話
伊野尾には目覚ましテレビの企画の何かの話
裕翔にはおそらく裕翔が撮ったであろう何かを要求して……

ずっと、誰かしらの場所ではしゃいでいる。

そろそろ俺のところにも来るのかな?なんて…


「やーぶちゃんっ!」


ほら来た。


薮『ん?涼介…どうしたの?笑』

山田「へへ、薮ちゃん薮ちゃん!今日飲みに行かない?」ニコッ

薮『え?飲みに?笑』

山田「うん!ダメ?」

薮『良いよ?』

山田「よし!決まりー!」


話しかけてくる事は、予想してたけど飲み誘われるとは思って無かった。
最近涼介も忙しくてバタバタしてたから仕事の終わりが早い日は家でゆっくりしたいだろうし皆もそれを分かってたから誘うことはしなかったのに今日は気分的に飲みたいのだろう。
けど、なんで俺を誘ったんだ……?

涼介なら、侑李とか圭人が居るはずなのに…。


薮『……?』

八乙女「薮っ!」

薮『んぁ?ひかる?!//』

八乙女「んだよっ!人をお化けみたいに言うな!笑」

薮『わりぃ…///』

八乙女「薮〜」

薮『なに?』

八乙女「今日、山田と飲むんだろ?」

薮『…?ぇ、うん?』

八乙女「飲みすぎんなよっ…///」


くぅ〜〜!!可愛すぎるだろっ!!!

なにそのできた嫁!みたいな言葉!!!
身長的にもなんか光の方が低いから上目遣い?ってやつになってるし…///


俺は光が好きだ。
もちろんメンバーとしてもだけど……
恋愛対象として。だ。

意識しだしたのはいつからだろう…?
恐らく、自覚をしてなかっただけでJr.の頃から好意は抱いていた。
ただ、それを恋だと自覚したのはつい最近……

けど、意識しだしてからは何にしても光の行動一つ一つがツボだ!
何をしても可愛いしか出てこない。


八乙女「……い!…ぶ!………薮っ!!!」

薮『…!え?!なに、なに?!』

八乙女「人の話を聞けっ!」

薮『はぁい、ごめんなさい…で何??』

八乙女「だから!飲みすぎて潰れるなよ!!山田に迷惑かかるから!」

薮『はい!分かってます!』

八乙女「ならよし。」

伊野尾「いや。お前ら夫婦かよ!笑」

中島「いいねー!やぶひか!!」
パシャパシャッ

八乙女「ちげーし!!/// て!裕翔も撮るなぁ!!///」

薮『ふふっ、笑』





これからも、ずっと光が俺の恋する人だと思ってた。
けど……呆気なく俺の考えは崩れていくことを今の俺は知らない…



山田side

俺は、薮ちゃんが好き。
もちろん……恋愛対象として…。

けど、俺は知ってるんだ。
薮くんは……“光くんが好き”って事を…

だから、別に恋人になりたいなんて考えない。
けど…メンバーとしては誰よりも近いパートナー的な存在で居たいのは確かだ。

最近、薮ちゃんは何かと俺を頼ってくれるようになった…
「涼介……これさ、」 「あー!涼介!ここ頼んでもいい?」
正直すごく嬉しかったんだ。信頼されてるって。

けど……やっぱり薮ちゃんの隣はいつだって俺じゃないんだ……
ここ一番。って時はやっぱり薮ちゃんの隣に居るのは…
「光、これ……あと頼む」 「光ぅ!!お前しか居ないんだァ!笑」
光くん…
そして、それを当たり前のように引き受けているのも…
「おぅ薮はそろそろ休めよ」 「うるせぇよ!しゃーねぇ任せろ 笑」
これも、光くん…

恋愛だけじゃくて仕事としての…メンバーとしてのパートナーも光くん…。

お互いに、近すぎず遠すぎずの関係で歩んできてる二人…
俺の入り込める隙なんて全然ないんだから。


それでも、どこかで薮ちゃんの一番になりたくて……


『やーぶちゃんっ!』

薮「ん?涼介…どうしたの?笑」

山田『へへ、薮ちゃん薮ちゃん!今日飲みに行かない?』ニコッ

薮「え?飲みに?笑」

山田『うん!ダメ?』

薮「良いよ?」

山田「よし!決まりー!」


少しわがままになる……。

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