第31話

31
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2020/05/30 06:06
返し忘れていた本をまず返却する

戻す棚を探しつつ次借りるものも決めていく
星影あなた
たまにはホラーもいいよなぁ
ボソリと小声で呟き、本当の童話みたいな本を手に取った
「あ、先輩」
星影あなた
!?!?
まさか話しかけられるなんて思わなかった
星影あなた
むいっ、、ときとう、、くん
時透無一郎
時透無一郎
久しぶり
星影あなた
うん
時透無一郎
時透無一郎
彼氏できたんでしょ?
、、、なんで話しかけてくるんだろう
星影あなた
彼女できたから話してられないんじゃないの
つい冷たい声が発せられた
時透無一郎
時透無一郎
別れた
星影あなた
、、、!?
あっさりとした口調だった

未練なんて何も残っていないような
時透無一郎
時透無一郎
なんか違うと思ってさ
なにそれ、、、


わけがわからない
なんか違うで別れるんだ
時透無一郎
時透無一郎
先輩こそ話してていいの?
星影あなた
別れたし
時透無一郎
時透無一郎
!?
早くない?
星影あなた
まぁね
無一郎のせいだよ、、、、
時透無一郎
時透無一郎
そういえばさ、御館様に2人で来て欲しいって言われてる場所があるんだけど、、、
星影あなた
2人で?
時透無一郎
時透無一郎
うん
それで話しかけた
星影あなた
そうだったんだ
さっさとさっき選んだ本をカウンターに持って行って手続きを済ませた
時透無一郎
時透無一郎
いこ
星影あなた
うん
まだぎこちない
どう接すればいいかわからない


隣なんて歩けるはずもなく、無一郎の後ろを歩いた
星影あなた
学校の中じゃないの?
時透無一郎
時透無一郎
変な公園
星影あなた
そうなんだ
地面を見つめながら歩いていた

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