返し忘れていた本をまず返却する
戻す棚を探しつつ次借りるものも決めていく
ボソリと小声で呟き、本当の童話みたいな本を手に取った
「あ、先輩」
まさか話しかけられるなんて思わなかった
、、、なんで話しかけてくるんだろう
つい冷たい声が発せられた
あっさりとした口調だった
未練なんて何も残っていないような
なにそれ、、、
わけがわからない
なんか違うで別れるんだ
無一郎のせいだよ、、、、
さっさとさっき選んだ本をカウンターに持って行って手続きを済ませた
まだぎこちない
どう接すればいいかわからない
隣なんて歩けるはずもなく、無一郎の後ろを歩いた
地面を見つめながら歩いていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。