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第103話

Ryuichi 1
434
2022/07/02 11:37



濱家隆一×年下後輩芸人



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「濱家さん、あの、」



「ん?」



振り返った先輩の濱家さんが、私を見つめている。



「あー…すみません、やっぱりなんでもないです!」



「え、」



逃げるように楽屋を出て行く私を、不思議そうに見送る濱家さん。



「……..はぁ、やっぱ無理、、、」



「何が無理なん。」



「わ、リリー、」



自分の楽屋に戻ってきて盛大にため息を付くと、同じ楽屋だった同期のリリーが冷めた顔で私を見ていた。



「リリー…いや、リリーさんと呼ばせてください。」



「なに、気持ち悪いな。金なら貸さんよ。」



「お金で解決できたらどんなにいいか…そうじゃなくてね、どうしたら自分に自信持てますかって、、、」



「自信?あ、1ステ目滑り倒したん?」



「違う!今お笑い関係ない!男女の話してます!」



少し声を張ってリリーに強い視線を送る。



「こわ。ほんで話が見えん。」



「いや、ごめん。あのさ、リリーはよく女の子たぶらかしてるわけじゃない?それって自分に自信ないとガツガツいけないわけよ、普通。」



「まぁたぶらかしてるっていう人聞き悪い言い方するんやったら、何もアドバイスはせんけど。」



「リリーさんすいません、女の子と仲良くしていらっしゃる、って意味です!」



「…んー、まぁええか。」



「そんなリリーさんに助言をいただきたいんです!」



「何の助言よ。」



「ご飯の誘い方、とか…?」



「そんなもん、ご飯行こーでええやん。」



「それが言えないから困ってるんでしょーがっ。私なんかから誘われて濱家さん困るに決まってるもん!」



あ、やば。


そう思った時にはもう遅くて、さっきまでスマホ片手に話を聞いていたリリーが、にやにやしながらテーブルにスマホを置いた。



「お前、濱家さんと飯行きたいんや?」



「ねぇほんとに内緒にして、よりによって濱家さんと仲良いリリーに知られるなんて最悪だからほんと…」



「別に本人には言わんよ。普通に誘ったらええやん。」



「でも後輩から誘うのってどうかなーとか、私みたいなペーペーが、あんな活躍してる先輩にご飯行きましょって言える?って話よ。」



そもそも私の名前もフルネームで知ってくれてるのかもわかんないくらい、遠い存在に感じてる。



私がただただ憧れてるだけだから。



「大丈夫やって、自分が思っとるほどあなたは悪ないし。」



「ほんと、、、?」



「おん、そうやってどうしようって顔しとるの意外と可愛い。」



「…たぶらかされてる?」



「ちゃう、ほんまに言っとるって。」



自信持っていけ。


そう言って、楽屋から袖に移動するリリーは、私をからかってるわけではなさそうで。



「…よし。がんばろ。」



なんとか自分を奮い立たせて、もう一回濱家さんを誘いに行くことにした。