私は今校舎の屋上にいる。
ここから飛び降りて死ぬつもり。
学校のみんなには悪いけど
やっぱりここから飛び降りることにした。
普段は入れない屋上だけど
今はフェンスが壊れていて
工事の人が出入りする関係で
解放されている。
壊れているフェンスは
まるで私に"死"をオススメしているみたい。
今しかない。
今までの人生
振り返りたくもない。
一言で言えば
最悪な悲劇の人生。
ただ、思い残すことも無い。
私の死を悲しむ人もいない。
心置き無くあの世へ行ける。
サヨナラ地球。
サヨナラ人間。
サヨナラ人生。
サヨナラ私。
次生まれる時はどうか、
どうか幸せでありますように。
私は勢いよく
満面の笑みで飛び降りた_____.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。