第38話

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2021/12/18 08:43



あなたside






あなた:「…何かあった?」











柾哉:「ごめん単刀直入に聞くんだけど」















柾哉:「"あなたは俺のことどう思ってる?"」







うん急だね






あなた:「そ、そりゃ大切な仲間だと思ってるよ。」




あなた:「柾哉っていっつも私がつらいときとかしんどいときに一番に〔どうしたの?〕って背中さすってくれるし、私が一番甘えたい人…かな」




















柾哉:「じゃあ一生俺に甘えてよ。」







…ん?






あなた:「柾哉それって、」







柾哉:「あなたのこと…」













柾哉:「…好きなんだよ。」







え……?






気がつけば柾哉に抱き締められていた






これは素直に喜んで良いのかな…






でも柾哉はアイドルだ。









それに私だってスタイリストとして柾哉たちのそばにいるだけ。












一般の人じゃないんだよ。









もしこれがバレた場合最悪な事態が想定される






柾哉はもちろんINIのメンバーまで傷つくことになる。








今までファンのみんな·世間に築き上げていた信頼をここで無駄にしてしまうのは絶対に避けなければならない。






あなた:「柾哉、一旦座ろっか、」





柾哉:「…うん。」





柾哉side





柾哉:「あなたのこと…」






柾哉:「…好きなんだよ。」






言ってしまった。






でもこの恋は実らない。





ただでさえアイドルは普通の恋が出来ない。









それにアイドルとスタイリストだ。実るはずがない。





無責任なことを言ってあなたを困らせているのは分かってる。




でもそれほど思いが強すぎたんだよ。




今だって、あなたを抱き締めてしまっている。








あなた:「柾哉、一旦座ろっか、」






もうこの時点で呆れられていると思う







大好きだからこそ言うべきじゃなかった。






あなた:「柾哉、」




柾哉:「あなたの言いたいこと全部分かってる」





柾哉:「俺まだアイドルとしての自覚がなかった。ごめんね。」





















あなた:「アイドルだからとか…関係ないよ」




柾哉:「え…?」

























あなた:「人を好きになるって生きていく中で大事なことだよ?だからしょうがないことなんだよ」





あなた:「それこそアイドルとか芸能人とか一般人とか。同じ人間なんだからしょうがない。」





あなた:「それでも〔あぁアイドルとしての自覚がなかったんだ〕って気付いて認められる柾哉ってやっぱりすごいと思う。」





あなた:「みんなが柾哉をリーダーにって支持したのも納得できるよ。だから柾哉はなにも間違ってないよ」













あなた:「あッ…泣かないで」











涙が止まらない。











柾哉:「やっぱりあなたで良かった。」








あなた:「( ´ー`)でもありがとう、普通に嬉しかったよ」





柾哉:「帰ってみんなで乾杯しよ(*´∇`*)」



あなた:「あ、もう飲んでるよ」



柾哉:「え嘘」







あなた:「嘘……笑笑」


柾哉:「ったくそういうところは誰に似たんだかw」


あなた:「痛いwwwww」




























































この時俺たちの会話を聞いている人がいたとは夢にも思わなかった。

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