@そらちぃsideーーーーーーーーーーーーー
信じる。あなたがいるってのを。
探す。あなたがいるはずなんだ。
やっべ。バレちゃった。
俺はささっと物陰に隠れるが、えいちゃんとりっくんが見つかった。
そう小声で言ったえいちゃんから、ウィンクが送られる。
そんな期待に応えるためにも、俺はあなたを探す。
少し忍び歩きで進むと、1つの病室が目に止まる。
ドアが開いていた。
そこには…
あの後ろ姿は、あなただっ!
やっぱ、生きてた!
横にいたはずのあなたに話しかけるも…
いない。
もう1度病室の方を向く。
そこにはやっぱり、背を向けたあなたの姿。
あなたは、窓を開け満月を見て、入り込んでくる風に髪をなびかせる。
すると次の瞬間_
窓から、ものすごい勢いで風が吹き込んできた。
カーテンがふわっと舞い、あなたを包むと。
目の前のあなたが…
いない…?
すぐさま横を見ると、
あなたが、頭を抱えて、バランスを崩しながら立っていた。
足元はおぼつかない様子。
俺は全く何が起きてるか、分からなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。