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第32話

金曜日の朝の涙が
はじめ
なんでってあなた…
あなた

はじめ
泣いてるよ?
あなた

え?

私は、自分の頬を触る。
あなた

本当…だ…

気づいたら、涙が止まらなくなってた。
はじめ
ほら、おいで?
はじめが両手を大きく広げた。
私の身体は、自然とスッとはじめの腕の中に入っていた。
あなた

はじめ…あったかいなぁ

はじめ
ふっ
と優しい微笑むはじめ。
はじめ
なんか、あなたらしくないなぁ
あなた

なんでよ。

少し頬をふくらませたりしてみたり。
はじめ
まぁいいや 笑笑
はじめは優しく微笑み、私の頭を"ポンポン"と撫でた。
そのまま優しく時間が流れる。
はじめ
よしっ!
朝の散歩でも行きますか!
応えを返す前に、
はじめ
やっば!
ごめん、あなた!
俺とシルク達もう行かなきゃ行けないんだった〜!
私を包んでいた手が"するり"と抜け、シルク達は寝てる部屋で駆け足で行く、はじめ。
はじめ
おい!起きろ〜!!!
そんなはじめの声が聞こえる。
はじめ
あ、そうだ。
あなたも行くでしょ?
部屋のドアから、ひょっこり顔を出してそう聞くはじめ。
あなた

う〜ん。

正直、家を出るのは怖い。
夢のせいなのかどうかは、分からない。
でも今日は、格別に怖い。
あなた

家に…いるね。

少し言うのをためらった。
はじめ
え!?
そんなのおいらめっちゃくちゃ心配…
あなた

大丈夫!私、高校生なんだからね!

本当は、現役じゃないけど。
そう意地を張る。
はじめ
うーん、分かった。
なんかあったらすぐ連絡して!
そう言ったはじめは家の固定電話を指差した。
シルク
あ、あなた。おはぁよ
寝ぼけたシルクが、"ヨタヨタ"と歩いて来た。
あなた

おはよ

数分後_
ンダホ
じゃあ、行ってくるね〜♪
寝癖ボサボサのンダホが、私に手を振る。
シルク
大人しくしてろよ。
優しく微笑んだシルク。
はじめ
じゃあね〜
あなた

頑張って来てね!

"ガチャ"
あぁ、行っちゃった。
さっきまでの暖かい雰囲気はどこに行ったのかなぁ?
それを探すかのように意味もなく部屋を動き回る。
落ち…つかない。
散歩…行こうかな。
自然と足が玄関に向かって、気づいたら外に出てた。