第22話

木曜日の回想
1,097
2018/05/06 06:59
この悲しい沈黙を破ったのは…
エイジ
そらー!
という、大きな声だった。
そらちぃ
はーい
そらちぃ
ほら、あなたも行こ?
優しく手を差し伸べるそらちぃ。
私はそらちぃんの行動に甘えて、ぽんっと手を置く。
そらちぃにキュッと軽く握られる手に、思わずドキッとする。
リビングに行くと、変わらず4人がいた。
エイジ
あなた、時間大丈夫なの?
そう言われて、時計を見ると
3:15
…!?!?
あなた

ヤバイ!ヤバイ!!!

リクヲ
やっぱね〜。
早く声掛けとかないからだよ。
そらちぃ
すんません。すんません。
ははははhs、はじめに怒られる?!?!
ヤバイよ…!!!
でも私はみんなに心配をかけないようにするため、平常心を保つ。
エイジ
ん、じゃあツリメ!
留守番頼む。
ツリメ
りょーかい。
りっちゃん
行ってらっしゃい〜
もはや、りっちゃんはメンバーの1人のように思えてきた。
りっちゃんは優しい顔でにこっと微笑む。
私たち、4人は車に乗り込んだ。
3人の雑談をバックに、私は回想する。
そらちぃに…
















告られた。
うん。











告られた。
今でも、思い出すだけで
“ドキン ドキン”
と胸が高鳴る。
痛いけど、少し心地いい。
高鳴り。
こんな気持ち。
生きてるみたい。














本当は。



























死んでるのに。





















ね。

プリ小説オーディオドラマ