第31話

金曜日の1つの夢
1,096
2018/06/04 09:58
ん、痛いな
痛い
痛いよ
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
暗闇に、たった1人
私だけ、ぽつりといた
誰か助けてよ
ねぇ誰か
助けてよ
痛いんだ
身も心も
ズタズタで
ボロボロで
血も出てなければ
服も汚れてない
なのに
痛いのは
なンで?
ドうshiて?
怖いよ
怖い
痛いの
痛い
夢?
なラば、サめテ
オネガい
おネがい
痛⃟い⃟
い⃟タ⃟イ⃟
ク⃟ル⃟シ⃟イ⃟
だ⃟レ⃟か⃟
だ⃟れ⃟D⃟e⃟も⃟
い⃟イ⃟か⃟ら⃟
タ⃟ス⃟ケ⃟テ⃟
痛い痛いイタイ痛いイタイイタイ痛い
やめてヤメテ止めてヤメてヤメテやめて
タスケテ
あなた

!?

飛び跳ねる様に起きた私。
高いところから落ちたような感覚になった。
いつもと変わらない朝日が差し込む部屋。
そこに少し過呼吸の私。
横には見慣れた人達の顔。
夢だ…
怖…かった。
ゆ、夢?
私が死んだ日から、十数日が経つ。
あんな悪夢のような瞬間から今まで、そんな日にちが立ったなんて思えなかった。
だって
だって
だって
まだ鮮明に思い出せる。
あの時の光景。
私は、落ち着こうと1度深呼吸をして、水を飲みに行こうと立ち上がった。
キッチンに向かい、コップに水を汲む。
はじめ
あ、いた。おはよ。
と後から聞きなれた声が。
あなた

おはよ。起こしちゃった?

できるだけ音を立ててないつもりだったんだけどな。なんてことを考える。
はじめ
ううん。
"ごきゅっ"
っと水を一気に飲み干す。
はじめ
どうした?怖い夢でもみた?
私の顔をのぞき込みながらはじめが聞いてくる。
あなた

うん、どんぴしゃ。

心はまだ怖がってるのに、やけに素直で冷静な私だなと思う。
はじめ
大丈夫?
あなた

うん、怖い夢見たなんて
よく分かったねぇ

はじめ
見ればわかるよ
あなた

なんで?

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P.S.少し病み系入れちゃってすいません。
苦手な方がいたら、本当にごめんなさい。

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