第3話

火曜日の突然
1,562
2018/03/26 04:43
乃亜
あの〜。
エイジ
はい?
後ろを向くとどっかで見たことある顔が。
この子の名前は多分、乃亜(のあ)。
でも、名前しか思い出せない。
私が通ってた学校と制服を着てる。
リボンの色的に同い年。
乃亜
アバンティーズですよね!?
そらちぃ
はい!そーです!
乃亜
ねぇ!やっぱり優雨!
あなた

優雨…?

乃亜の後ろからひょこっと顔を出したのは_
優雨
う、うん!ホントだ!
聞き慣れた声。
すらっとした生足。
短いスカート。
整った髪型。
見慣れた顔。
あなた

優雨…!?

リクヲ
小声:)あなたちゃん、知ってる子?
私は、コクっと頷いた。
乃亜
写真!撮ってください!
数分後_
乃亜
ありがとうございました!
ツリメ
いえいえ〜
リクヲ
じゃーねー。
優雨が、ペコッと会釈をする。
行ってしまう。
行ってしまう。
優雨…?
気づいてよ。
私を見て?
ねぇ!
目が涙でいっぱいに溢れた。
そらちぃ
あなた?あなた?!
ツリメ
ど、どうしたの?
みんなが、私を囲むようにして慰めてくれる。
エイジ
あなた…?歩けるか?
あなた

うっ…うぅっ。ぅん。

十数分後_
私たちは夜ご飯も込みで、焼肉屋さんの個室にきた。
またまた数十分後_
そらちぃ
少しは落ち着いた?
あなた

うん…。

ツリメ
どうしたのか話してくれる?
私を覗き込む、ツリメ。
私は、静かに頷いた。
あなた

さっきの話しかけてきた子の後ろにいた子。
私の親友で…。
気づいてくれなくて…。
まぁ当たり前なんだけど…。
寂しくて…。

やだっ。また涙が…
リクヲ
そうだったんだね…
そらちぃ
大丈夫だよ。
俺らは、あなたの味方だし!
ニコッと笑顔を見せるそらちぃが、私の涙を拭う。
エイジ
そーだな。
リクヲ
いつでも相談にのるからね!
ツリメ
こんな俺らで良ければだけど 笑
一同
笑笑
すると思い出したかのように、
エイジ
そうだ、今日はじめさんいつ迎えにきてくれるの?
っとエイジが言った。
あなた

夜までにはって言ってたけど…

そらちぃ
あ、はじめさんからLINEきてる!
リクヲ
どれどれ???
リクヲが、そらちぃのスマホを覗き込む。
そらちぃ
えっ!?
あなた

???

ツリメ
どーしたー?
そらちぃ
はじめさん、今日東京に帰れないって…
一同
えーっ!?

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