第41話

土曜日の戦い
979
2018/07/27 00:20
はじめ
ポッキーくん、何がしたいの?
少しはじめが、怒り気味に言う。
ポッキー
あなたと僕に少し…
時間が欲しいだけなんです!
この状況で、私は何も話すことができない。
はじめ
はじめ
なんか…ムカつく。
あなた

ポッキー
はじめ
ポッキーくんもあなたが好きなんて、ムカつく。
あなた

!?

@ポッキーsideーーーーーーーーーーーーー
ポッキー
///!?
痛いところをつかれた。
はじめ
…っ。
こうなったら、意地でもあなたは渡さないから。
!?!?
…俺だって…負けるもんか?!
ポッキー
ぼ、僕だって!
あなたを好きな気持ちは、負けないです!!!
こんなに人を好きになったことは、初めて。
だからこそ、失いたくないんだ。
ただ持ってかれるのを、見るだけじゃ悔しいんだ。
@はじめsideーーーーーーーーーーーーーー
はじめ
俺のあなただってば!
体が暴れだして、いうことを聞かない。
勝手にあなたの腕を掴んで、
勝手に自分の胸に引き寄せて、
あなたは驚いた様子で、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お願い…
大事な2人が言い合うのは、見たくないよ…
誰か…
誰か…!!!
すると_
シルク
おいっ!
勢いよくドアが空いてやってきた救世主。
シルク
マジで何やってんの?
2人の声が聞こえると思ったら…
困った顔で、問いかけるシルク。
私は自然と体が動き、はじめの腕から逃げ出し、シルクの背中に隠れるように移動した。
一同
だって
ポッキー
はじめさんがっ!
はじめ
ポッキーくんがっ!
シルク
まぁまぁ落ち着いて…
2人のあいだに、入って言い合いを止めようとするシルク。
シルク
あなたも、困ってんだろ…
呆れたように言うシルクに同情し、私はコクコクと首を必死に上下に振った。
はじめ
言っとくけど、あなたは渡す気ないから。
意地を張るように、真剣な眼差しをポッキーくんに向けるはじめ。
こんなはじめ…見たことない。
ポッキー
それは、はじめさんが決められることなんですか?僕だって、あなたが好きなんです!
こんなに必死な、ポッキーくんの見たことない…
シルク
ポッキーくんまで…さぁ
シルク
そんなこと言ったら俺だって…
はじめ
シルクは、しーっ!
@はじめsideーーーーーーーーーーーーーー
すると_
あなた

うっ…うわぁああん

一同
!?!?
あなた

やっ、やめてよ…もぉ…

あなたが、子供みたいに泣き出した。
シルク
ほら〜!大丈夫か?
シルクが、あなたの肩を撫でる。
ポッキー
あなた…ごめん、ごめんね?
ポッキーくんのさっきの凝視は消え、優しい顔であなたを見つめる。
その目から、本当にあなたが好きだってことが伝わった。
はじめ
俺も…ごめんね?あなた…
あなた

もお、いいよ…

そして…
"ギュッ"
あなたが、俺とポッキーくんを一気に抱きしめる。
一同
!?!?

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