するとわざとらしくリクヲが言い出した。
また、
またまた、
みんなわざとらしすぎて、思わず笑ってしまった。
座ってたりっちゃんが、がっと立ち上がった。
でも…
と、そらちぃがりっちゃんを強制的に座らせる。
私は、そらちぃの袖をツンツンと引っ張った。
そらちぃが、ニカッと笑う。
そう言いながら、リクヲがパチリとウィンクをした。
そして、ドアが閉まる直前にそらちぃが私へのガッツポーズを送った。
よしっ!もう撮影始めようかな…
“ぺぽん”
上手く静かに撮影開始することに成功♡
静かに2人を観察してると、ぎこちない会話がスタートした。
よく聞いてみると、他のメンバーはりっちゃんに対して敬語なのに、ツリメはタメ口。
意外と仲いいんだな…
なんちゃない会話なのに、見ると2人とも顔を真っ赤にして話してる。
そらちぃの言ってることが正しかったら、2人両思い。
初々しいカップルを見てるみたいで、こっちまでドキドキしてくる。
あぁ。黙っちゃった。
2人の息がぴったり合った。
恋愛ドラマみたいだし…///
かぁ〜///こっちまで恥ずかしい!
その時_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。