第26話

Nana
2,642
2021/10/06 14:06












édifice 事務所に戻るが、あなたは車の中から出ない。

いや、動けないのだ。





仕方なく車のシートを倒し、上裸の状態で大人しくあなたは身体を休める。












renjun
renjun
あなたヒョン、ちょっと待っててくださいね。もうすぐ僕の知り合いがくるんで、、
あなた
ロンジュンさんの、ですか?
renjun
renjun
はい、治療してくれる…って言うのかな、そんな感じのやつです。






大変ありがたい。


正直身体中が痛くて本当に死にそう。


出来ればその治療してくれる人早く来て欲しい。







あなたは話すとまた器官を傷める可能性があるから 極力話さないようにしている。



それは全員わかっている事で、誰も

あなたに無視された

なんて思わない。



むしろ、話す方が心配される。







renjun
renjun
ていうか、あなたヒョンの方がふたつ歳上ですよね?なんで敬語なんですか…
あなた
えっ…や、
renjun
renjun
話さなくて大丈夫です、
…ヤンヤンに話すみたいにしてくれていいんですよ?







ロンジュンは気まずそうに視線を泳がす。



確かにいつの間にか僕のことヒョン呼びにしてるな…



とあなたは驚いていた。









renjun
renjun
いや、別にヒョンがいいならいいんですけど……
あなた
…ロンジュン…?







あなたは恐る恐るロンジュンの名を口にする。







するとロンジュンはパッと顔を上げ、目をきらきらと輝かせる。









renjun
renjun
そうです!ロンジュンです!
あなた
じゃあロンロンだね
renjun
renjun
は?
あなた
っふふ、ごめん………ぁ…っいた!!
renjun
renjun
あぁ、もうヒョンってば…何してるんですか…
あれだけ話さなくていいって言ったのに…
謝らなくていいですからねっ






あなたは謝ろうとしたが、先手を打たれてしまった。






…威神にはいない感じの厳しいお母さんって感じだな。




と、ぼうっとした頭で考える。
















すると丁度そのタイミングで車のドアが開いた。









ten
ten
ロンジュンっ、連れてきたよ!
renjun
renjun
あぁもう、ジェミナっ、歩いてないで急げ!!
あなた
…?
jaemin
jaemin
どうも〜
jaemin
jaemin
あらあら
jaemin
jaemin
あらららららら
あなた
………、、?
jaemin
jaemin
随分派手にやったねぇ…見た感じ…うん、骨折れてんね。いっぱい。
renjun
renjun
解説はいいから早くしろよ…







 ジェミナ



と呼ばれた人は笑顔で僕の身体を観察している。





ロンジュンとテンは早く早く、と騒いでいて

ジェミンはそれをうるさそうに聞き流している。







jaemin
jaemin
あなた、sexyだね?
あなた
は、はい…?
jaemin
jaemin
あぁ駄目駄目、喋っちゃ傷が開いちゃうよ
renjun
renjun
お前が変なこと言うからだろ…







この人が本当に僕を治してくれるのか…?



あなたはジェミンの話し方や雰囲気から少しだけ不安になる。










jaemin
jaemin
じゃあ始めますか。







ジェミンがそう言ったかと思えば、

あなたの腹に手を当て少しだけ力を込めた。








あなた
っ…ぃ、た…、、
jaemin
jaemin
すぐよくなるから、







段々とジェミンが触れている部分が熱を持つ。



その熱が 血の巡りと同じように身体中を駆け巡る。









あなた
ぁ…っ、、…








全身がじんじんと熱をもつ。








時間にして、ほんの1分程度。




ジェミンの手があなたから離れると、

あなたの身体の中に溜まっていた熱が

すぅ、

と冷めていった。







jaemin
jaemin
とりあえず自由に動けるくらいにはなったと思うから。
あなた
え?







あなたはその言葉を聞いて ゆっくりと身体を起き上がらせる。



絶対に自力では起き上がる事が出来なかったほどの痛みを持っていたはずなのに、動くと 少し痛む、という程度の痛みしか残っていなかった。







あなた
な、んで…
あなた
あ、あーー、あいうえお…






ぐいっと伸びをしても 痛くない。


声を出しても痛くない。







あなたはジェミンとテンとロンジュンの顔を順番に見て 説明を求めている。







jaemin
jaemin
治療費いくらかなぁ
renjun
renjun
お前まさか金取る気かよ、駄目だからな、今回だけは。
jaemin
jaemin
はいはい知ってるよロンジュンの頼みだもんねぇうちゅうちゅ〜
renjun
renjun
さわんな!!
ten
ten
あなた、とりあえずこの2人は放っておいて家に帰ろ?
あなた
あ、えっと…
ten
ten
大丈夫こいつらもちゃんと連れて帰るから〜







そのままテンは運転席に座り 車を走らせる。






僕の隣にはロンジュンがいて、その隣にはロンジュンにひっつく彼。








まさか、この子も僕と同じ____
















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