亮平、ごめんね…
でも私、そんなにいい子じゃないからもういいんだよ?
きっと気づいたでしょ、
私の「先約」が渡辺先輩って…
(亮平side
話しかけに行こうとしたら渡辺先輩と仲良くしてるあなたの下の名前
別に仲良くしないでって言ってるんじゃないけど、少しさみしい…(笑)
本当は一緒に帰りたかった。でも、空気がそう言わせてくれなくて、俺は「先約がいるんでしょ?」って言うしかなかった。本当にいるとは限らないのにね…
でも、心のどこかで渡辺先輩なんじゃないかなって思ってしまう。
俺、ひどいやつだな…(苦笑)
そういえば、よくあなたの下の名前に言われたなぁ(笑)
「亮平はもっとドーーンッ!!って来ていいんだよ!もっと自分の意見言っていいんだよ!」って。
けど、今日も今日とて言えなかった…(苦笑)
「一緒に帰ろう」のたった6文字が…
まだまだ子供なのは俺の方か…
このままじゃ、あなたの下の名前が離れていっちゃうよな…
でも、もしもそのときが来たら、俺はあなたの下の名前を繋ぎ止めることができるのかな
最近不安になる
あなたの下の名前からも「私が違う人のとこ行ったらどうする?」って聞かれるし、俺以外のところに行こうと思ってるのかなって…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。