カタンッ
小刀をもろに食らった仮面は真っ二つに割れ、地面へと落ちていった
お面に隠れていたその素顔は誰もが知っている顔だった
お丸「あ、貴女は…!!!」
以蔵「…あなた……!?!?」
『………』
新吉「あなた…お前」
新之助「なぜ…君が…」
あべぞう「キャンッ…」
金「えっえっ誰!?」
銀「兄さんちょっと黙っててください!」
彼女の町娘の姿しか知らなかったお丸、以蔵、新吉、新之助、あべぞうはその姿に驚きを隠しきれなかった
『…この姿を黙っていたことは申し訳ございません。私は鼠小僧の大切な人達を守るために、この街へ来ました』
お丸「守るって…」
『…鼠小僧は私にとってたった1人の尊敬に値する人なんです…その人が大切に思っている人達を危険に晒す訳にはいきません』
以蔵「あなた…」
カチャッ
『!!!』
あなた達が話してる間に官兵衛と半兵衛はいつの間にか刀を回収していた
官兵衛「話しているところ悪ぃが…まだ勝負は終わってねぇぞ」
半兵衛「鼠小僧の弟子なのかは知らんが…その力存分に見せてみよ…覚悟ぉぉぉぉ!!!!」
『はぁっ!!!((ガキィンッ』
夜桜基あなたは愛刀で官兵衛と半兵衛2人からの攻撃を流し続ける
((ガンッ
((ガキッ
『くっ!!!』
半兵衛「ふははははは!!!!!!いくら強かろうと所詮はおなご!!!力の差に唖然とするがいい!!!!」
『っはぁ!!』((ブォンッ
以蔵「あなた!!!!」
『来ないで!!!!!』
以蔵「((ビクッ」
『来たら…お前も斬る!!!!』((バッ
あなたの目には明らかな殺意が混じっていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!