その夜
自分の家に帰ってる途中で、新吉はあなたのことを思い出していた
新吉(あなた……どこかで見たことあるような気がするんだが…)
いくら悩んでもその正体は思い出すことが出来ない
しかし新吉はあなたがただの街人ではないと確信していた
新吉(あの見定めるような目付き…間違いない…俺たちの同業者か…それに似た者か…)
あのたった数分の言葉の投げ合いで新吉はあなたの正体に1歩近づいていた
トッ
その新吉の横の建物の屋根を飛ぶように、一つの影が夜の街に消えていった
新吉は悩むばかりで…気づいていなかった……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。