「あら…?貴方は…」
あべぞう「キャンッキャンッ!」
女子はあべぞうの首にかけてある名札を手に取る
「…そう、あべぞうっていうのね!」
彼女が名前を呼ぶとあべぞうは嬉しそうに周りをクルクル回り始めた
すると店の奥から化粧をバッチリ決めたお丸が姿を現した
お丸「あらぁ!貴方が新しいお客さんね?」
「は、はい!あなたと申します…最近ここらに引っ越してきたばかりで…」
お丸「そういうことなのね!なら分からないことがあれば私達に何でも相談しなさいな!」
そう言ってお丸は満面の笑みを浮かべてあなたを見つめた
「((パァァァ はい!ありがとうございます!」
あべぞう「キャンッキャインッ!」
江戸っ子「俺達も相談しろよな!」
江戸っ子「おう!困ったことがあったらお互い様さ!」
あなたは江戸の街の人々の優しさに感動していた
「…ありがとうございますっ!!!」
「……ここがねずみ小僧のいた団子屋か」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!