その日の夜……
「(すっかり遅くなっちゃったな…)」
あなたは暗くなった家へと続く道を1人で歩いていた
「最近は物騒だって聞くし…早めに帰らないと…」
そう言って小走りになった時…
((ガタンッ
路地の方から物音が聞こえた
「えっ…何…???」
あなたはその物音の主にバレないようにそーっと路地へ入ってゆく
そこには、
「…!!酷い怪我…!!((ボソッ」
以「ぐっ…ゲホッ…!」
背中をズバッと斬られ、肩で息をする以蔵の姿が
「あなた!!!大丈夫…!?」
以「!?誰だっ!!!」((ジャキッ
「…!!」
以蔵はあなたに刀をむける
以「…!おなご…?」
あなたは焦りがあったのか刀を素手で持った
以「!?!?やめろ!!」
以蔵は刀を捨て、最後の力を振り絞りあなたに近づく
以「おなごが素手で刀を持つなんて…!」
「それより!!あなた凄い怪我してるじゃない!」
以「っいや、俺は…!」
あなたは以蔵の言葉が聞こえてないかのように彼の腕を肩にまわす
「私の家がすぐそこにあります!そこまで耐えてください!」
以蔵の刀を拾いながら言うあなたに以蔵は何か不思議なものを感じていた
以蔵「(こやつの目……どこかで……)」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。