以蔵side
以「…んっ…」
目を開けると朝日が眩しい
いつの間にか寝てしまっていたようだ
以「……?」
体を起こし枕元を見ると1つの手紙があった
『おはようございます!
起きたら顔を洗ってくださいね!
洗面所はここを出て左の角にあります!
洗面所から真っ直ぐ来てもらえれば私いますので!
あなた』
以「……あの小娘はあなたというのか」
俺は言われた通りに顔を洗いあなたのところに向かった
以「あなた」
「!?…あっ、おはようございます!朝ごはんできていますよ(笑)」
以「えっいやそこまでされるのは…」
「いいからいいから!!もう2人分作っちゃいましたし!」
そう言ってあなたは俺を座らせる
「はいっ!いただきます!」
以「い…いただきます…」
俺にとっては数年ぶりのちゃんとした朝飯だった
以「…((パクッ」
「…((ドキドキ」
以「美味しい……!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。