第21話

二十
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2021/03/07 10:15
学校の帰り、スーパーに寄って買い物をしてると
加藤鷲
あなた?
貴方
加藤さん
加藤さんに出会った
貴方
お久しぶりです
加藤鷲
あぁ、久しぶり
加藤さんは何も変わって無くて
ふっと笑みが溢れたけど
加藤さんは笑って無くて
一言私に
加藤鷲
すまねぇな
と、謝った
私はわからなくて首を傾げると
加藤鷲
日向だよ、最近荒れてんだろ
貴方
…ええ、まぁ
加藤鷲
悪ぃな、ほんと
加藤鷲
あいつ最近、屋敷でも上手くいってなくてな学校にも行ってねぇんだ
加藤鷲
しまいには兄貴らと喧嘩しちまってな
もう毎日殴り合いだ
加藤鷲
血だらけで出ていったと思ったら
帰って来んのは朝方
加藤鷲
あなたん家に泊まってんだろ
貴方
泊まってるというよりかは
まぁ…起きたら居ません
加藤鷲
あなたの身体にぶつけてんだろ
ほんとすまねぇな
貴方
大丈夫ですよ
加藤鷲
日向から離れたかったら
離れて構わねぇぞ
貴方
離れませんよ
加藤鷲
しんどくねぇのか
貴方
確かに痛いししんどいです
貴方
だけど、多分私たちは依存し合ってて
貴方
離れれないんです、お互いが
貴方
まだ私たち子供だから、分かってなくて
そうゆう時どうしたらいいか
貴方
離れるのが多分普通なんですけどね笑
そう言って、笑うと
加藤さんも苦しそうでだけどどこか安心した顔で
ふっと笑みを零した
加藤鷲
どうにかしてみるな、俺も
貴方
無理はなさらないでくださいね
加藤鷲
ありがとな
解決したら、屋敷来いよ
貴方
はい、是非
加藤さんと別れた後
私はふぅっと息を吐いた
もうすぐ冬か…
今日は、抱かれる前にご飯でも食べさせようかな
その後はお風呂にでも入って、手当して
夜はそれからでも遅くないよね
私は携帯を出して紀久にかけた

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