先生を好きになったのは、修学旅行の時からだった。
『あ〜…もう上手くできない』
ネックレス作りをしていたけど、
上手くできなくて腕にもハマらない大きさの形の歪なネックレスを作った私。
『あなた、何それ〜!』
『ネックレス…のつもりだった』
まぁ、不器用な私には仕方ない。
_____そう思ってネックレスをそっとバックに隠そうとした時だった。
『…ぶっ、何それ』
歪な形のネックレスを見て笑った人。
……それは神野先生だった。
…この先生もう作り終わって2個目を作ってやがる。
『何って…ネックレスですよ』
『いや、それ絶対おかしい』
1年の時英語を教えてもらってた時はこんなに意地悪じゃなかったのにな_____"
__チャリン
そう思った時、私の首に何かがかかった。
『え…』
『それ、あげるよ』
ニッって笑ってどっかに行っちゃった先生。
首元にかかってるのは、
先生が作ったネックレスだった。
元々、高1の時から少し先生を気になってた私。
このことをきっかけに私はこの先生に完璧恋をした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。