あなた side
お兄ちゃんに声をかけられ長机まで行くと前に座るよう指示された .
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あなた「どうしたんですか」
と「あなたの元彼の話ですよ!!!」
あなた「あぁ〜でも面白くないよ?」
と「こっちは面白いのは求めてないの!ただ単純に兄として知りたい!!」
あなた「言った通り元彼は3人いてお兄ちゃんの知らない人だよ」
と「高校のとき?」
あなた「中学1人高校2人だね」
虫「あなたちゃんやっぱモテるんだね」
あなた「そんなことないですよ!ゆめまるさんとかに比べたら」
と「あいつはおかしいもん」
ゆ「おい!聞こえてるぞ!」
と「まぁそんなんはどうでも良くて」
あなた「なにが知りたいの?」
と「どんな人だった?」
あなた「優しいしカッコよかったよ」
と「写真ある?」
あなた「あるかな…あ!この人!」
と「これ高校の時?」
あなた「そうそう!」
て「は!?めっちゃイケメンじゃん!」
虫「これは陽キャだなぁ〜」
ゆ「やることはやったの?」
と「お前そんなこと聞くなよ」
ゆ「でも知りたいでしょ?」
と「まぁな?」
あなた「えっと…ある程度は…」
て「それはそそられるわ〜」
り「キモ〜」
て「うるせぇw」
と「今度彼氏ができたら絶対に報告しろよ?」
あなた「タイミングがあったらね」
て「俺たちにもだよ?」
あなた「なんでですか!w」
り「そりゃあ保護者だからね」
あなた「わかりましたよ…」
虫「ちなみに今好きな人とかいるの?」
あなた「いないですね〜東海オンエアっていうかっこいい人を知っちゃってるんであんまり周りに興味がなくて」
て「なにそれめっちゃ嬉しいじゃん」
り「そういえば俺の事選んでくれてたよね?」
ゆ「彼氏のやつね」
と「あれなんでなの?」
あなた「動画内で言った通り紳士的な大人で余裕がある感じがかっこいいなって」
り「本当にありがとね」
て「俺じゃダメなの?」
あなた「最低限度のことは出来てほしいです…」
り「それは当たり前だからね」
て「ギクッ」
虫「じゃあもしかしたらりょうくんと付き合う可能性もあるってことだよね」
あなた「0.001%の確率であるかもしれませんね」
り「なんでそんな低いの」
あなた「りょうさんが私なんか彼女にしたらりょうさんのスペックが下がっちゃうんでダメなんです!」
り「そんなことないよ?俺はあなたちゃん全然いいと思うけどな〜」
そう言いながら私の頭の上に手を乗せ立ち上がりキッチンに行ってしまった .
と「ほんとこういうとこだよな」
あなた「かっこいいよね」
と「お前キュンとしただろ」
あなた「あんなのしないほうがおかしいよ」
と「結局はりょうなのか〜」
て「お風呂ちゃんと入ろ…」
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りょうさんって天然人たらしだなって実感した日でした .
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!