高校の入学式の日 。
朝に弱い私は初日から大遅刻。
起きた時点で 8時30分。
私は猛スピードで準備を済ませた。
自宅から高校までは自転車で30分。
ピコンッ
私は画面を見る前から通知の相手が分かった。
ういは幼稚園からの幼馴染。
人見知りで朝の弱い私を心配して
高校も一緒の所に入学してくれた。
今携帯を確認したらういから100件ほど
メッセージ と 着信 。 ごめんね…。
今は9時 。
自転車飛ばせば間に合う。
とにかく私は急いだ。
学校の駐輪場に到着したところで
私は今世紀最大くらい最悪な事に気づいた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!