今日は楽屋に行く前からわかってた、もしかしたら熱があるかもって朝起きた時からフラフラするなとは思ってた。
フラフラするぐらいなら大丈夫だろうとそのまま気にせず楽屋に向かった。
ラウールが俺の名前を呼んで抱きついてきた。だけど、今日はフラフラするせいか受け止められなかった。
俺はラウールの銀髪にぽんぽんとしながら笑った。ラウールって反応可愛いんだよな、
俺たちは撮影を終えて楽屋に戻ると
佐久間、康二、阿部ちゃん、しょっぴー、涼太、深澤さんがご飯に行く?みたいな話をしていた。
だけど俺は頭に入ってこなかった。やっぱり朝より熱が上がってるのか?
熱があるのかも、と言ったらきっと優しいみんなは家まで送るよーとかじゃあ今日はやめとこ!とかなりそうだから言わないでおこう
なんだかんだあって、照くんも用事があるみたいで先に帰った。今はラウールと俺だけだ。
ラウが顔色悪いってこいつは色々なことに気づくんだな
家まで送る!その言葉にありがとうと言おうとした。けどもしこいつに熱がうつったら、と考えたら無意識に断ってた。
と寂しそうなかんじで返事が返ってきた
でも途中まで一緒に帰ろ?って言うから俺はOKを出した。
楽屋を出ようとした時意識がなくなって、、
バタン、
小さい声でめめ!めめ!って叫んでる声が聞こえてきた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!