第197話

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2019/09/06 11:12




君の幸せを



いつまでも願ってる_______











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みく!

卒業式が終わり、光とハルの想いがやっと通じ合ったとき。

遠くから名前を呼ばれた。

ずっと聞いていなかった、でも毎日聞いていた懐かしい声。

私の大切な家族。
みく
お兄ちゃん!

お兄ちゃんが私服姿で私達の方に歩いてきた。

背がまえよりも高くなって、髪もセットして、さらにかっこよくなっていた。

お兄ちゃんは去年の春から県外の大学に通っている。

忙しくてお正月以来会っていなかったから、久しぶりだった。





そして、お兄ちゃんの後ろには愛音ちゃんと先輩もいた。

愛音ちゃんは海人が亡くなってあまり勉強する時間もなかったはずなのに、楽々東大に合格した。

今でもギャルと桃色の髪を貫いていて、楽しいキャンパスライフをおくっているそう。

最近は、お兄ちゃんと頻繁に会っているらしくて……。

昔から仲良しだったけど、こらからの関係が気になるな〜。




先輩はお兄ちゃんと同じ大学に合格し、今では結構仲が良いらしい。

大学でテニスも続けているらしく、この前の大会では優勝したんだって。

これからも頑張ってほしいな。




そんな今を輝く大学生3人組が、私達の卒業を祝いに来てくれた。

みんな遠いのに、嬉しいな。
愛音
みんな、卒業おめでとう〜
先輩
大学も決まって、よかったな
来てくれてありがとう!




みんなで楽しく話したり、写真を撮ったりす
る。

みんな笑っていて、楽しくて、楽しすぎて……。

このまま時間を止めたかった。

何度も思った私の願い。

幸せな時間が止まってほしい。

永遠に続けばいい。

そんな叶いもしない願いを、

それでも私は願い続ける……。





愛音
みんな!
海人のところに行かない?
みく
えっ!海人!?

私の心臓が高鳴る。

いつだって君の名前は、

私の心臓を震わすの。
愛音
実はね!
大輝が免許をとったんだよ〜
なんでお前が自慢そうに言ってるんだよ


お兄ちゃんが愛音ちゃんの背中をベシっと叩く。

はたから見たら、仲良しなんだけどな。

いつか、二人が幸せになればいいな。

私はひっそりとそう思った。
俺の車、5人しか乗れねーぞ
ハル
オレら7人だから、ムリじゃね?
先生
おーい

背後から、低い声が聞こえてきた。

みんなで一斉に振り返る。
先生っ!?
さくや
もう、先生とはさよならしましたけどー?
先生
うるせー
お前らが宇治屋のところに行くなら、先生が連れてってやるよ
俺の車と先生の車で別れて行くか
愛音
賛成〜!



……そういうことで。

お兄ちゃんの車に、愛音ちゃん、さくや、ハル。

先生の車に、私、先輩、光が乗って。

みんなで海人のところへ向かう。













きっと、みんな揃って海人に会いに行くのは。

これが最後だ。

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