第155話

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2019/07/11 13:37


私たち人がどれだけあがこうと。

抗おうと、嘆いたとしても。

時間は一定の間隔を保って、一刻一刻と過ぎていく。

綺麗に紅葉していた葉も次第に落ちていき。

気温は徐々に下がりだす。

動物は冬眠していく。

外の景色が殺風景になってきた。

12月。

もう冬の季節。



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期末テストが終わった12月のある日。

私と光ちゃんは机をくっつけて、お昼ご飯を食べていた。

私は弁当、光ちゃんは購買のカツサンド。

美味しそうだな……。
みくは、クリスマスどうするの?
みく
クリスマス??
特に何もないよ。

私がキョトンとしていると、光ちゃんは「はぁーーーー」と盛大なため息をつく。

そして、カツサンドを強く握り、もう一方の手で机をバンバン叩く。

そんなに握りしめると、カツが出てきちゃいそう……。
クリスマスっていうのは、恋人のクリスマスでしょ?
みく
確かに……そうだけど

私だって、クリスマスについて何も考えていないことはなかった。

海人と過ごせたらな……とはちょっと思ってた。

いや……ものすごく思ってた。

だけど、用事があったらどうしよう!?とか、嫌がられたらどうしよう!?とかいろいろ考えてしまって……。

結局、何もできていない。

デートしたいけど。

誘っていいのかな……?

みく
海人……嫌がらないかな?
そんなわけないでしょ
みく
面倒くさがられたりとかも……ないよね?
絶対ない!!
海人はそんな人じゃないもん
みく
そうだよね

彼女が一番に彼氏のことを理解していないといけないのに。

私はやっぱりダメな彼女だな。

……だけど、海人のことは誰よりも好きだもん。

いつか……絶対理想の彼女になってやる!
みくから誘ってあげなよ
みく
……頑張ってみる!


私は光ちゃんに笑顔を向ける。

誘ってみないとわからないもんね。

私は海人のクリスマスを過ごしたい。

世界でたった一人の大好きな彼氏と。

だから……頑張ろう!
……ねえねぇ、みく
みく
なに?
もしもだけどね……
海人が何かお願いしてきたら、そのときは絶対叶えてあげてね
みく
え?
わかった……
絶対よ


光ちゃんの言いたいことはよくわからなかった。

だけど、海人のお願いなら私はなんだって聞くと思ったから。

笑顔で頷いた。









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更新遅くてごめんね……。

最近いろいろあったから。

みんなは失恋したことある?

失恋したときって、どうやって立ち直ったらいいのかな……。





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