第192話

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2019/08/24 09:18
みく
みんな……


屋上を出て、ロビーに行くとみんながいた。

愛音ちゃん、光ちゃん、ハル、さくや、お兄ちゃん、海人の両親、私のお母さん……

そして、担任の先生と綾瀬先生もいた。

綾瀬先生なんか、スーツ姿で書類を大量に持っていて。

……会議を急いで抜けてきたのかな?

そして、私のテニスの先輩もいた。

受験生が1番忙しい時期なのに。

みんな海人の死を悼んでいた。





そして

私を待っていてくれた。
みくっ!


光ちゃんは私を見つけると、すぐに私の方へ走ってきて。

私を抱きしめた。

光ちゃんは子供のように泣き出す。

海人への涙か、私への涙かはわからなかった。

きっと、両方だと思った。
みく
……もう、大丈夫だよ

私は泣きそうになるのをこらえて、光ちゃんを抱きしめた返した。

光ちゃんと友達でよかったと思った。




ハル
みく、大丈夫か?
さくや
何かあったら、いつでも言えよ
ハルとさくやも辛いはずなのに、私の心配をしてくれている。
みく
……ありがと
私は二人の目を見て、微笑んだ。




愛音
もう、平気なの?
みく……無理しなくてもいいからな
みく
愛音ちゃんとお兄ちゃん!


お兄ちゃんは海人が死んだと聞いて、何もできなかった私をここまで連れてきてくれた。

愛音ちゃんは、辛くてしかたなかったとき、ずっとそばにいてくれた。
みく
二人とも、本当にありがとう
いいって、俺の大事な妹だし
愛音
みくと私は似てるし!
愛音ちゃんの理由はよくわからなかったけど、二人はニコッと笑ってくれた。





先生
春川、大丈夫か?
みく
先生……
もう大丈夫です
先生
理科係が減っちまったな
これからは、お前1人で頑張れよ
「これから」はただの理科係のことなのか、「未来」のことなのか。

どちらにしても頑張ろうと思った。

海人の分まで。






先輩
みく
みく
先輩……来てくれたんですね
先輩
一応、面識はあるし。
先輩は塾の帰りなのか、重そうなリュックを持っていた。

忙しいのに、来てくれたんだ。
みく
先輩は、受験頑張ってください
先輩
おう、みくも頑張れよ
先輩は試合に勝ったときのような笑顔で笑った。






海人の母
みくちゃん
みく
あっ、海人のお母さん……
海人の母
ちゃんと海人とお別れできたかしら……?
みく
はい……

海人のお母さんは私の背中をポンポンと叩く。

優しい手だった。
海人の母
最期まで海人のそばにいてくれてありがとう
みく
こちらこそ……ありがとうございました
私は涙をこらえるため、スカートの裾を握った。





お母さん
みく
みく
お母さん……
お母さん
まさか、みくが海人君と付き合ってたとは思わなかった
みく
言ってなくてごめんね……
お母さん
……みくは、命をかけてでも守りたい人に出会えた?

命をかけてでも守りたい人。
みく
うん、出会えたよ

私は微笑んだ。

守りたかった、一人を思って。





海人の言うとおりね。

私の周りにはたくさんの人がいてくれている。

たくさんの笑顔と優しさが溢れている。

昔の私からは想像できないくらい。

それは、全部海人のおかげなんだよ。

海人がいたから私は変われたんだよ。

ありがとう。

私は幸せだね。

だけど、やっぱり。

……君がいないと寂しいね。







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いつも「学校で……💕」を読んでくださって、ありがとうございます。

もうすぐ「学校で……💕」も完結です。

まさか、ここまで続けられるなんて思っていませんでした。

全部読んでくださっている読者様のおかげです!

本当にありがとう〜(*゚∀゚)✨





ちょっとみんなに質問なんだけど。

クラス内で誰も味方がいないときって、みんなはどうしてる?

休み時間とか。

あと、友達が辛い思いをしているときって、何をしてあげたらいいのかな……?

コメント待ってます!!

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