第112話

文化祭
23,194
2019/02/25 12:01
みく
呼び込み……どうしよう?
周りには、私たちと同じように呼び込みをしている人が何人もいる。


同じようにやって……気づかれるかな?


どうしよう……。
海人
俺にいい考えがあるんだけど……
みく
何??
どんなの!?
海人
みく……絶対に怒らない??
みく
えっ……怒らないけど?
海人
絶対だぞ
何をするんだろう……?


私が怒るようなこと?


私、海人には怒らない気がするけど……。
海人
『おいっ!メイド』
みく
ひゃっ……!?
海人っ
なになに……?!?!


海人〜〜〜!!


海人が大きな声で言う。


周りが静まり、私と海人に注目する。


ど……どういう状況!?!?
海人
『ご主人様だろ。
 まったく、しつけのなってないメイドだな。』

海人が私を覗き込むように見る。


なになになに……!?!?


どんどん距離を詰めてきて、ついには追い詰められる。


私の後ろには壁があり、逃げることはできない。
海人
……みく、演技して
そっか……。


演技だ。これは。


周りの人は、みんは私達に注目してる。


今はチャンスだ。
みく
『ご……ご主人様ぁ♡』
私は顔を赤くして、目を潤ませ、甘えた声で言った。


これ……結構恥ずかしいかも////
海人
『そんなフニャフニャの声なんて……メイドとしての資格はあるのか。』
海人がニヤッと笑う。
海人
『お仕置きだな。』
みく
『えっ……!ダメぇ……です』
海人
『ご主人様の命令には絶対だ。』
海人が私に近づいてくる。


えっえっ……!?!?


まさか……本当にお仕置き!!
みく
『んんっ……♡ご主人様ぁ』



海人が私の首筋に優しくキスをした。




……っ!?!?


ダメダメ……!


もう心臓が……。


ドキドキ鳴りすぎて。


息が速くなる。


き……キスされちゃったよ…。


首筋だけど……もう……ヤバイよ。
海人
『まだ足りないみたいだな。』
海人が私の足の間に膝を入れる。


足……当ってる!


顔が熱い……。


ドキドキと、ずっと心臓が鳴ってる。


もう……ダメだよ!


恥ずかしくて恥ずかしくて……


逃げたいんだけど


逃げられない……////
みく
『ご……ご主人様!
 そこはぁ……♡』
海人が私の袖を掴む。


ま……まさかっ!!


服を脱がすの!!


海人になら……いいけど〜〜!!


こんな……人前じゃダメだよ!


周りの人も食い入るように見てる。


本当に脱がせちゃうの?


私も周りの人も息を飲む。


ドキドキ……。





海人
まあ……こんな感じです
みく
えっ……!?!
海人は私の服は脱がさなかった。


その代わり、私の肩を掴み、海人の方へ引き寄せる。


えっ……!!!


海人にくっついちゃってるよ〜!!
海人
『2年3組メイド喫茶』どうぞ来てください!
みく
あっ……よろしくお願いします!
私も慌てて付け加える。


な……何とか大丈夫??
生徒
面白そーー!
行ってみる?
生徒
行こ行こ!!
周りの人が、ぞろぞろと同じ方向に歩いていく。


これって、もしかして大成功!?!?


やったあーー!!

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