第44話

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2018/09/04 11:19
ずっと、そんな生活から耐えてきた。

我慢して我慢して我慢して……

そして、私は高校生になった。

やっと、開放される。

そう思った。
みく
(絶対、素敵な高校生活を送ってやる‼)
高校生になると、女の子はみんな化粧していたから私の顔はあまり目立たなくなった。

こんどこそ、友達を作るぞ。

そう、思っていたとき……
ハル
ねぇ……
みく
えっ?
声をかけられた。

かっこいいな……

髪は染めててチャラそうだけど、目は吸い込まれそうな黒色をしている。
ハル
オレと、友達になろ?
みく
えっ‼
ハル
イヤ……?
みく
う、ううん……
こんな簡単に友達ってできるの!?

今まで一人もいなかったのに。

でも、嬉しい……‼
ハル
名前は?
みく
え、えっと……春川みくです。
ハル
みくね。オレ、ハル
みく
ハル君……?
ハル
呼び捨てでいいよ
みく
は、ハル‼
緊張する……。

でも、友達って感じがする‼
ハル
じゃあ、みく。
放課後空いてる?
みく
えっ、空いてるけど……
ハル
一緒に遊ぼ
みく
えーー‼
ハル
どうしたの?
だってだって。

友達が出来ただけでも驚きなのに、放課後に遊ぶなんて。

びっくりすることがいっぱい。

でも、嬉しすぎる〜‼
みく
何でもないよっ。
楽しみにしてるね‼
ハル
じゃあ、放課後な。
みく
うん‼

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