第35話

青い髪の人
109,623
2018/08/23 07:04
ーー次の日ーー
みく
(腰が痛い……)
昨日、お兄ちゃんとやりすぎてしまった。

腰が痛い……

まあ、すぐ収まるか。

腰を抑えながら、HRの先生の話を聞く。
担任
じゃあ、これから転校生を紹介する
え〜っ‼?

みんなの驚きの声が教室に響く。

そりゃそうだ。 

今日は6月9日。

転校生なんて珍しすぎる。

何で、こんなときに……
担任
入ってきなさい
ガラッ

今日のドアが開く。

そして、入ってくる一人の男子。
みく
………っ
あの髪……

青っぽくて、澄んでて

なぜか目が離せなくなってしまう……

昨日の男子だ

海人
宇治屋 海人です。(うじや かいと)
よろしくお願いします。
自己紹介はそれだけで終わった。
担任
じゃあ、宇治屋の席は一番後ろ
私の後ろだ。

彼が近づいてくる。

みく
………、、、
横目でチラッと私を見て、後ろの席へ座った。

とても綺麗な顔立ちだった。

髪は深い青だけど、目は少し黄色がかった色をしていた。

でも、どこか黒くて……

髪にも、目にも、彼にも……

なぜか惹きつけられるーー








ーー休み時間ーー


思った通り、宇治屋の周りには女子が集まっていた。

でも、宇治屋はまったく反応しない。

ずっと、読書をしている。

なぜか、私はムカムカしていた。
みく
(いいもんね。私にはイケメンなセフレがたくさんいるもん。
海人はセフレにしなくていいや。)
そうして、同じような休み時間が続き、今日は終わった。




























海人をセフレにしなくていいと思ったのは、

ムカついたからじゃなくて、

本当は……

本当は……































































海人を傷つけたくなかったんだ。

プリ小説オーディオドラマ