健人くんは 高校3年生。
大学受験で 勉強漬けの毎日。
だから 部室には全然来なくて 部員は
私を合わせて 5人。
それも私以外みんな3年生。
鈴「今日も来ないのか…」
部室を出ようとカバンに手をかけた時
健人『来てたんだ、』
鈴「健人くん、勉強は??」
健人『んー、なんか 鈴ちゃんに会いたくなってさ、笑』
鈴「そうですか」
ほらまたそうやって 無意識にそういう事言って。
鈴「健人くん。」
健人『なに??』
鈴「薫先輩に想い伝えなくていいんですか?」
健人『…いい』
鈴「でも 辛そう」
健人『え、?』
健人くんは 薫先輩の事が大好きなんだ。
健人『そんなことないよ。』
鈴「でも」
健人『ほら もう今日帰ろ??』
鈴「…はい」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。