第5話

繋ぐ
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2021/08/20 09:35





前回来た時、カレのアパートが温水洗浄便座付きのトイレじゃない事は確認してた。
だから、もしそういう雰囲気になったら、ちゃんとゴム使わなきゃなって思ってた。


その前に、カレがそこまでしたがるかわからなかった。
そこまで……肛交、ってことだけど。


男どうしでも、それを嫌がる人は嫌がる。
マスターベーションの延長感覚で、しごき合うまではできても、オーラルやアナルは、ハードルが高いのも知ってる。

だからオレは、前回カレが口を使ってくれただけで、かなり嬉しかったし、満足だったんだ。



ごちゃごちゃ考えて不安になった後だったから、オレから積極的に攻めた。
手でも、口でも……。


「待って?」


舌を使いながら、カレ自身を飲み込むように唇でしごき出したら、いきなりオレの頭をつかんできた。
ディープスロートして欲しいのかと思って、更に飲み込むように喉を使おうとしたのに、腰を引いて引き剥がされる。
飲み込めなかったヨダレが、カレの屹立にからんだまま落ちていく。
オレが、なんで?って顔してたのか、カレは顔を赤らめて苦笑した。


「待って。
快過ぎて、出てまう」


だよな!
オレ、うまいって言われてたもん。


心の中で快哉(かいさい)を叫んでたら、オレの両脇をつかんで体を持ち上げられ、向き合う形でカレの太ももをまたぐように座らせられた。
両脚でカレの腰をはさむから、開脚してる。
しごき合うのかな?って思ってたら、口に指を入れてきたから、しゃぶる。
目を開けてカレを見たら、まぶしそうな顔。


「夢やなかったんやな」


まだ言ってる!

オレは入れられた指を甘噛みしてやった。
いいかげん、現実を知れ!


カレは指を抜いて甘いキスをしてきた……と思ったら、オレの後ろを触り出すから、驚いて思わず体が逃げる。

でも、いつの間にか、しっかり腰に回ってた左腕が、オレの体を抱き止めて逃がさない。
キスも、オレの舌を誘い出してきつく吸うから、やっぱり逃げられない。


そこ。
シャワーもしてないのに、カレの指を汚したらどうしよう。


恥ずかしさと心配で半分パニックになってるのに、こっちの気も知らず、カレは思う存分指を使ってくる。
入口にオレのヨダレを塗り広げながら、少しずつ指を潜り込ませ、つるつるした腸壁を確認するように動かす。
ぬめりが足りなくなると、オレの分身からこぼれる先走りをすくってまた触る。
そのうち、指が、目当ての膨らみを探り当てた。
オレの体がビクビク跳ねたから、わかってしまう。


「んーっ、ん」


てのどを鳴らしたらようやく唇が離れた。


「あめてぇ?」


キツく吸われてた舌が痺れてすっかり声が裏返り、ちゃんと、やめて、って言えない。


「まだキツそうだけど。
初めてです?」


なんで今、聞くのかな?
初めてだって言ったら許してくれんの?
初めてじゃなかったらどうなんだ?


答えずにいたら、ベッドサイドから何かを取って、オレの背中で手にこぼし、オレの穴と自分の分身にまぶす。

透明なジェル?


「ローションやゴム、用意できてなくて、すんません」


荒い息をしながらそう言って、オレの体を持ち上げ、膝立ちさせると、オレの後口に屹立を当てて揺すってくるから、じわじわと入ってくる。


「あめ、きやな……あっ、あっ、あ」


だめ、って言いたいんだよ。
汚い、って。

でも、聞いてくれない。
そりゃそう。
舌が痺れて、何言ってんのか、わかんないもんな。


太い異物に貫かれて、少しずつ侵入を許してしまい、気付くと全てを飲み込んでいる。


カレはオレの頭を庇って、そのままベッドに押し倒し、オレの両脚を抱えて腰を動かし始めた。
ギリギリまで引き抜いて、ペニスの先で腹側の腸壁をなぞるように何度も動くから、快感が体を駆け上がる。
カレが抽送の合間にオレの乳首を吸う。
舐めて吸ってかじられたから、抑えようとしても、アンアン声が出る。
オレのペニスは、触られなくてもカレが終わるまでに、いつの間にか押し出されるように射精していた。






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