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第1話

消えるよ
24
2020/07/26 22:15
高校に入ってから、3ヶ月も経った。

謎の出席確認の仕方、移動教室の時の注意、

もう当たり前になっているけれど。

バスケ部の練習の辛さには、まだ慣れない。
仁李ひとり
あ〜、つっかれたぁ…
そう呟きながら、改札を抜ける。

全身が脱力していて動きたくないのに、

駅を出たら家まで、15分ほど歩く。


更に、アスファルトの道路を歩くので、

足の裏の痛みが倍増する。

……毎日通っているはずなのに、

どうして必ず足の裏が痛くなるのだろうか。


街灯はあるものの、道全体を照らすほど明るくないから、

帰りの道はだいぶ薄暗い。

加えて、帰っている時間帯が夕飯時だからか、

車のヘッドライトも無い。



バスケ部に入っていて、高校生になった俺だが、

実はホラーが苦手である。

そんな俺がこの時間帯に帰るとどうなると思う?

そう、いつもビクビクしながらこまめに周りを見渡していて、

はたから見れば、指名手配犯。
そう、誰に言うでもなく自嘲気味に考えていると、

左前方に青い家が見えてきた。

あの家の角を曲がれば、うちに帰れる。

無意識に、安堵の息を吐いた時
謎の人
ねぇねぇ、あのお婆さん、消えるよ。
仁李ひとり
うっわあぁぁぁぁあ?!
突然、知らない人に声をかけられた。

もちろん、驚かない訳がなく、俺は小さく飛び上がった。

心臓に悪い。


すかさず文句を言おうと振り向いたら、
仁李ひとり
……あれ?
声をかけられたはずなのに、その人はいなかった。

怖い、怖い。

背中が急に冷えて、悪寒が走ったから

俺は家まで全速力で走った。

そういえば、あのお婆さんは、

向かいのアパートで一人暮らしをしていたな。












次の日、お婆さんが死んだ。

お母さんによると、

昨日は亡くなった旦那さんの命日で、

アパートの電気代も何ヶ月も払われてなくて。

もう、生きるのが辛くなったんだろうな。

何様のつもりか、生意気にそんな風に思う。

悪いけど、全然興味も無いから。




……それよりも、言い当てた昨日の人が怖い。

なぜ分かったんだろう。

明らかにおかしい。

1人で帰りたくないな、と、強く思った。













〇 〇 〇 〇 〇
仁李ひとり
それなのに、どうして……
なんて、タイミングが悪いんだろう。

皆、何かしらが原因で、別々に帰ることになってしまった。
仁李ひとり
怖くない、何も起きないんだ…!
無駄に大声で空元気を出しながら走って帰る。

今日もまた、あの青い家が見えてきた。

少し安心。

一旦止まろu…
謎の人
ねぇねぇ、あの家の人たち、消えるよ。
仁李ひとり
ああああああああぁぁぁ!!!!
また、この人コイツ

もう躊躇わずに振り向く。

が、しかし。
仁李ひとり
また いねぇ……よぉぉ……。
本当に、なんなんだこの声は……!

もう幻聴なのか?

俺がビビリだからなのか??



軽くパニックにおちいりながら、家にダッシュした。
  
〇 〇 〇 〇 〇



今日も、お母さんから、言われた。

昨日言ってたあの家の家族全員が、殺されたそうだ。

強盗殺人だと近所の人は言うが、

警察は、金品が盗られた形跡が無いと言う。

昨日のお婆さんは、行方不明とされているが、

今日は殺人だ。

怖い。

今日こそは絶対に友達と帰ろうと決意した。




無事に、友達と帰ることが出来た。

……駅まで。

うちの近所に住んでいる友達なんて、

誰もいなかったのを、どうして忘れていたんだろう。

もちろん今日も、全力で警戒している。

話しかけてきた人アイツも、気配までは消せないだろう。

気を抜かずに、声をかけられる前に振り向いてやるのだ。
あの赤い家が見えてきたから、

全方向から何が来ても良いように、全力で警戒した。

あと10メートルほどであの家の角。


……約5メートル……



…4……


……3メートル…



…………2メートル……




………………1メートル…






………角に着いたので、曲がる。

結局、何も無いまま家の前まで着いてしまった。

喜ぶべきなんだろうけど、

疑心暗鬼になってしまって恐怖が止まらない。

怖い。

どうしてだろう。

なんでこんなに、震えが止まらない…?

家に入っても、全く気が休まらない。

家族にかけられる心配の声も、耳に届いてはいるが、

処理して返事出来るだけの冷静さを持ち合わせていない。

食欲が湧かないから夕飯は食べなかった。

自分の安置……部屋に戻って

スマートフォンで友達と連絡を取り合っている時も、

突然、また害悪な敵アイツが出てくるかもしれない、

そんな風に考えて、安心できない。

助けて。

俺をこの無限ループから救って。

誰か。

怖いよ

俺が、俺じゃなくなりそうで。

今にも3階ここから飛び降りそうで。




怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い






………モウ、発狂シソウダ。
謎の人
自分の思うままに動いて。
仁李ひとり
……ッ!
救世主アイツノ声ガ、聞コエタ。























スクロールお疲れ様でしたー!!!



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おはようございます、こんにちは、こんばんは(*ˊᵕˋ*)

加えて、初めましての方は初めまして!
そうでない方はお世話になっております!

おろしそばと申します!

こちら、私が思いついたネタで、バッチリ小説に起こせるぞー!って話をのせる場所になります。

ネタが無いと更新しません。

リクエストありましたらコメントにてお願いします!
作者が想像出来なさすぎて小説に起こせないものを除き、全て書かせていただきます!

ただ、反映、返信は遅いです。ご了承ください。



……話は変わりますが、

もう1つの話をですね、ずっと更新していません。

元々投稿していた話を改稿はしました!

なんで更新していないかと言うと、

小説を書くのならば、登場人物の設定、
生い立ち、これからどうなるかをしっかり考えるべき!

と、言われて、考えていました。全力で。

考えたは良いけど、そこから小説に起こせない(´TωT`)

投稿出来ない

更新していない

あ、こう書けば良いじゃん!って、思いついたら

書きます。すみません。

ちなみにずっと繁忙期です。

ですので、投稿ペースは🐢どころか石です。

本当にすみません💦

長文、謎の要望、1人語りすみません。

スクロールありがとうございました。

以上、
文才が欲しい作者でした。

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