車に揺られて30分
あなたは目的地のレストランに到着した
お店の人に案内された個室では
3人ですでにご飯を食べ始めていた
環奈ちゃんが飲み物を注文してくれ
すぐにウーロン茶が届いた
グラス同士をぶつけ合い 同時に飲み始める
中には"プハ〜ッ"と言いながら美味しそうに飲む人もいた
あなたが到着すると
ジャニーズの話をふってくる山田くん
2人の世界へと入りつつある中
他の2人も話についてきた
あなたの話題で止まらない会話
あなたはどういった対応をしていいか分からず少し焦った
それぞれがそれぞれの話題で盛り上がる中
あなたは樹の事が頭から離れず 心配だった
それが表情に出ていたのか
向かい側に座っている山田くんが声をかけてきた
それからみんなで食事をし 色んなことで話が盛り上がり
気がつけば時刻は20時になろうとしていた
それからお会計を済ませ
一緒にお店を出るのではなく タイミングをずらして
バラバラにお店を出ることにした
みんなに挨拶をし 1人でお店を出た
話が盛り上がりすぎて気づかなかったのか
外は少し強めの雨が降っていた
そう思って歩きだそうとふと右に向いた時
そこには
雨にうたれながらずぶ濡れになっている
樹が立っていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!