次の日の朝
珍しくカーテンから差し込んでくる太陽の光で目が覚めた樹
ふと隣を見ると あなたはぐっすりと寝ていた
あなたの寝ている姿を見ると
自分の今までの行いに対して考えた
あなたの事を知ってきた時
心の中で"あなたを守る"と決めていたが
今の自分を見て しっかりと出来ているのか不安になった
樹"なぁ北斗、お前は自分があなたの助けになってると思うか?"
不安になった樹はその思いを北斗にぶつけた
そんな不安について考えていると
隣で眠っていたあなたが目を覚ました
携帯をいじっていた樹は
その携帯をすぐに床に隠すように置いた
寝ぼけながらも洗面所へと向かうあなた
そんな姿に愛おしさを感じたのは樹だけの秘密
そんな事を想っていると携帯が震えた
北斗"なんだよ急に またお前なにかしたのか?"
樹"いや、あなたの姿見てふと思っただけ"
北斗"は?お前泊まったのか?"
樹"おう あなたが泊まってけって言うから"
北斗"お前……変なことしてねぇだろーな?"
樹"だからなんもしてねーって笑"
そんなことをメッセージでやり取りしていると
向こうから樹を呼ぶ声がした
そう言って部屋からあなたが出ていったのを見送ると
樹はある人に電話をかけた
寝起きとは感じられないテンションの低さ
そんな樹のテンションに北斗は何かを感じた
北斗が語った内容は
樹の心に大きく響いた
"助けになってる・なってない って思われるよりも
助けをするってことが大事なんじゃないのか?"
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。